この記事では、「預ける」と「預かる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「預ける」とは?
「預ける」は「あずける」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人に頼んで、金品を保管したり、ある人を世話してもらうこと」という意味で、人にお願いして管理してもらったり、面倒を見てもらうことです。
2つ目は「ものごとの処理を人に任せる」という意味で、ある仕事全体を人にゆだねることです。
3つ目は「体重をかけてもたれる」という意味で、人や物などに自分の身体をもたれかけることです。
4つ目は「勝負や争いごとの決着を第三者に一任する」という意味で、あるものごとの判定を客観的に見られる人に任せることです。
上記に共通するのは「人に任せる」という意味です。
「預ける」の使い方
「預ける」は「人に頼んで、金品を保管したり、ある人を世話してもらうこと」「ものごとの処理を人に任せる」「体重をかけてもたれる」「勝負や争いごとの決着を第三者に一任する」という意味で使われます。
動詞として「預ける・預けた」と使われたり、副詞として「友人に預けて出かける」などと使われます。
基本的に、人に頼んで人の世話や金品の管理、仕事をしてもらうことや、問題の処理を第三者に任せることに使われる言葉です。
「預かる」とは?
「預かる」は「あずかる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人から頼まれて金品を保管したり、ある人を世話すること」という意味で、他人のものをしばらく自分の元において管理することです。
2つ目は「仕事の運営や管理を任される」という意味で、ある一区切りの仕事に関して全面的に任されることです。
3つ目は「勝負や争いごとの間に入り、判断や処理などを全て引き受ける」という意味で、ある問題を第三者として全て任せてもらうことです。
4つ目は「しばらく公にするのを差し控える」という意味で、事情があって事実を発表しないことです。
上記に共通するのは「人から任される」という意味です。
「預かる」の使い方
「預かる」は「人から頼まれて金品を保管したり、ある人を世話すること」「仕事の運営や管理を任される」「勝負や争いごとの間に入り、判断や処理などを全て引き受ける」「しばらく公にするのを差し控える」という意味で使われます。
動詞として「預かる・預かった」と使われたり、副詞として「人からお金を預かって増やす」などと使われます。
基本的に、人から頼まれて人の世話や金品の管理、仕事をすることや、問題の処理を第三者として引き受けることに使われる言葉です。
「預ける」と「預かる」の違い
「預ける」は「人に頼んで人の世話や金品の管理、仕事をしてもらうこと」「問題の処理を第三者に任せること」という意味です。
「預かる」は「人から頼まれて人の世話や金品の管理、仕事をすること」「問題の処理を第三者として引き受けること」という意味です。
「預ける」の例文
・『ホールのフロントにコートを預ける』
・『ネットバンクにお金を預ける』
・『マッサージチェアに身体を預ける』
・『泥沼離婚の判決を家庭裁判所に預ける』
「預かる」の例文
・『友人の留守中にカギを預かる』
・『ママ友が通院している間に子供を預かる』
・『会社の人事を全面的に預かる』
・『この件に関してしばらく私が預かる』
まとめ
今回は「預ける」と「預かる」について紹介しました。
「預ける」は「人に任せる」、「預かる」は「自分が引き受ける」と覚えておきましょう。