この記事では、「お気をつけてお越しになられて下さい」という言葉について説明していきます。
「お気をつけてお越しになられて下さい」とは?
相手に来てもらう際にかける言葉で、来てくださいをより丁寧にしたものとなります。
待つ側が使う言葉です。
来訪前の確認の電話、来訪の必要な案内に記載するケースなど、文章で使うケース、発声して使うケースがあります。
出かける人と同じ場にいる人が使う言葉ではありません。
敬語表現の要素が強く、現在では距離、道のりの大変さなどを考慮した言葉とはいい難いため、同じビルの別の会社から来てもらうというケースでも使えます。
強調する表現はなく、雪、雨などで「足元にお気をつけてお越しになられて下さい」という場合ややニュアンスが異なる面はありますが、安全に来訪してほしいという気持ちは同じであるとも言えます。
「お気をつけてお越しになられて下さい」を使った例文
・『商談は当社のビルで行います。<指定の時間までにお気をつけてお越しになられて下さい』
・『面接は明日の午後3時からとなります。お気をつけてお越しになられて下さい』
・『雨天でも決行いたします。集合場所までお気をつけてお越しになられて下さい』
などの使い方があり、時間、場所を伝えるケースが多いと言え、来客を待つ側が使います。
「お気をつけてお越しになられて下さい」の言いかえ表現
「お気をつけてお越しください」「お越しください」「お気をつけてお越しになってください」などが言いかえとして使え、二重敬語を避けるという意味ではお気をつけてお越しくださいの方が正しいという見方もあります。
少なくとも文章では二重敬語を避けたほうが良いでしょう。
「お気をつけてお越しになられて下さい」の類似表現
敬語ではない表現では「来い」「来て」「おいで」などから始まり来てもらうという表現全てが類似表現と言えますが、お気をつけてお越しになられて下さいは二重敬語になっているとは言え、かなり丁寧な言葉であると言えます。
「お気をつけてお越しになられて下さい」の敬語表現
お気をつけてお越しになられて下さいは「お越し」にと「なられる」が二重敬語になってしまうため、そうではない「お気をつけてお越しください」がより無難な表現と言えます。
ただしお気をつけてお越しになられて下さいの時点で敬語であるとは言えます。
「お気をつけてお越しになられて下さい」の英語表現
Please be careful when you comeまたは、Please be carefulが英語表現となります。
まとめ
「お気をつけてお越しになられて下さい」という言葉は二重敬語になってしまうものですが、来ていただくという状況で使われる可能性のある言葉で、文章、電話で使うケースがあります。
「お気をつけてお越しください」という表現が同じ意味で二重敬語にならないものとして挙げられます。