「赴任」と「転勤」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「赴任」と「転勤」の違い ビジネス用語【二語】

「赴任」「転勤」の違いとは?

ビジネスでの使い方や例文などを交えながら、分かりやすく解説していきたいと思います。

「赴任」とは?

はじめに「赴任」について解説していきます。

「赴任」「ふにん」と読みます。

これは「任地に赴くこと」を意味する言葉です。

それでは「任地」とはなんでしょうか。

それは「任務に服する土地」という意味を持ちます。

そして「赴く」には「ある場所に向かっていく」との意味があります。

これらのことから「赴任」とは、任地に向かう行動を示す言葉といえます。

ただし、「海外赴任中」などの使用もできることから、状態を示す言葉としても使用できるのが分かるはずです。

「転勤」とは?

つぎに「転勤」を解説します。

「転勤」「勤務する場土地や場所が変わること」を意味します。

これは「勤務が転じる」という言葉の構成からも想像できるものでしょう。

ビジネスでも、たとえば「東京から大阪に転勤になりました」など、使う機会が多いでしょう。

ただし、注意すべき点は、転勤の「勤」を示すのは土地の意味合いが強い事です。

「勤」であれば「勤務内容」に応用して同一拠点内の勤務内容の変更にも使用できそうなものです。

しかし、「転勤」として使用する場合は、「勤務地」の変更を示して使用するのが一般的なのです。


「赴任」と「転勤」の違い

それでは「赴任」「転勤」の違いはどこにあるでしょうか。

これは、変化する先の対象が異なると言えます。

「赴任」「任地」「赴く」ことであると説明しました。

そのため、向かう先は「任地」なのです。

一方の「転勤」「勤務地」「転ずる」との意味です。

そのため、向かう先は「勤務地」です。

これらの事から、同じような使い方ができる「赴任」「転勤」ですが、微妙な差異があることが分かるはずです。

向かう先が「土地」であることは同じですが、「任務地」ととらえるか、「勤務地」ととらえるかの違いがあるのです。

「赴任」の例文

ここでは「赴任」の例文を挙げていきます。

様々な使い方があるので、状況に応じて柔軟に使い分けるとよいでしょう。

・『関西に赴任することになりました』
・『海外に赴任することになったのです』
・『来月には赴任するよていです』
・『彼は先月赴任したのです』

「転勤」の例文

ここでは「転勤」の例文を挙げていきます。

例文から「赴任」と全く同じ使い方をしても成立することが分かるはずです。

ただし、場合によっては違和感のある表現委もなるため、意味の違いに注意して使う必要があります。

・『関西に転勤することになりました』
・『海外に転勤することになったのです』
・『来月には転勤するよていです』
・『彼は先月転勤したのです』

まとめ

このように「赴任」「転勤」は同じような場面で、同じように使用できる言葉です。

しかし、その二つの言葉が指し示す意味には微妙な違いがあるのです。

その違いを理解することで、適切な使い分けができるようになるでしょう。