「被検体」と「実験体」の違いとは?分かりやすく解釈

「被検体」と「実験体」の違いとは? ビジネス用語【二語】

この記事では、「被検体」「実験体」の違いを分かりやすく説明していきます。

「被検体」とは?

「被検体」とは検査を受ける人や物を指す言葉です。

その物や人に何らかの異常が起きていないか、起きている場合それは何が原因なのかを調べるために、様々な手段で検査をする対象となっている物や人が「被検体」になります。

そのため何らかの実験に使われてその結果として何が起きているのか確認するために検査をする対象という意味で、実験に使うものを「被検体」と言うこともありますが、実験とは関係なしに調子がおかしいから原因を調べるというものも「被検体」です。

それが未知の反応を確認するための検査でも、異常の原因が既知のものだと特定するための検査でも、何らかの検査を受ける人や物、何かを調べる必要があるものであれば、それは「被検体」と呼ばれます。

「実験体」とは?

「実験体」とは実験する対象となる物や人を指す言葉です。

同じ意味で使われる実験台と言う言葉もありますが、そちらは実験をする時に上にものを乗せる台と言う意味でも使われるので、実験対象だけを指すことを明確にしたい場合は「実験体」という言葉が使われます。

「実験体」という言葉は、文字通りその人や物を使って実験するという場合に、その実験に使う対象、あるいは以前にそう言った実験に使った対象にだけ使う言葉です。

そのため過去に実験として「実験体」に行った行動や処置を別のものにするという場合でも、今その行動や処置に理論の正しさや事柄の当否を確認するためという目的がないのであれば、「実験体」とは言いません。

あくまでも事柄の当否や理論や仮説が正しいかの確認をするために、確認するために必要な何かをする対象が「実験体」です。


「被検体」と「実験体」の違い

「被検体」「実験体」の違いを、分かりやすく解説します。

「被検体」は検査を受ける対象で、「実験体」は実験を受ける対象です。

どちらも結果として検査を受けることはありますが、「被検体」は異常がないかや原因の特定を目的に検査を行うのに対し、「実験体」の場合は想定していた通りの結果になっているか否か、実験した理由となる理論や理屈が正しかったかを確認するための検査になります。

また実験をした後には実験の結果を確認するために検査が必要になるので、検査だけの対象になる人も実験の対象になった人も「被検体」と呼ぶことも一般的ですが、「実験体」はあくまでも実験の対象になった人にしか使われず、実験は受けず検査だけ受ける人は「実験体」と呼ばれません。

まとめ

実験を受ける対象のことを、「被検体」と呼ぶことも「実験体」と呼ぶこともあるのが混同の原因です。

しかしあくまでも「被検体」は検査ありき、「実験体」は実験ありきの呼び方になります。

その人や物が検査を受けるのか、それとも実験を受けるのかによって、どちらを使うかを選びましょう。