社会人のマナーとして、敬語は大切な教養です。
「来るでしょうか」と「来ますか」の違いを確認していきましょう。
「来るでしょうか」とは?
「来るでしょうか」とは「本当にやって来るのでしょうか」の訳です。
面接時刻になっても応募者が訪問しない場合、頼んでおいたケータリングが届かない時など、本当に来るのか不安になった場合につかいます。
また社内の人に、状況を確認したい時にも使われています。
もともと「来るでしょうか」は「来る」に疑いの「~でしょうか」を加えた表現です。
そのため約束の日時に人や物がやって来るのか、半信半疑な状況でつかいます。
また「来るでしょうか」はやや唐突な言い回しです。
そのため取引先など、大切なお客様が来る場合には「いらっしゃいますか」や「お見えになりますか」と言い換えます。
自然な言い回しも、覚えておきましょう。
「来ますか」とは?
「来ますか」とは「あの人は訪れますか」の訳です。
または「荷物が届きますか」の訳として用います。
例えば仕入れた商品の納入を待っているとき。
同僚に「そろそろトラックが来ますか」と使います。
また風邪で休んでいた同僚が、今日は出勤するのか気になったとき。
「田中さんは、今日は来ますか」と使います。
ここにいない人や物の動向が気になる場合に、使える表現です。
また「来ますか」の敬語は「いらっしゃいますか」になります。
訪問する顧客に対して、来社するのかどうか尋ねる場合に「来ますか」と聞くと、大変失礼にあたってしまいます。
いいお取引をおこなうためにも、心得ておきましょう。
「来るでしょうか」と「来ますか」の違い
「来るでしょうか」と「来ますか」の違いを見ていきましょう。
・疑問の「来るでしょうか」直接的な「来ますか」
「来るでしょうか」は人や物がこちらに到着するのか、わからない場合につかいます。
例えばイベントのブースで参加者を待っているとき。
「雨が降ってきましたが、午後からお客さまは来るでしょうか」と使います。
雪が降ったり、客足が芳しくなかったり、何か不安な要素がある場合に用いるのが「来るでしょうか」になります。
対して「来ますか」というのはストレートな言い方です。
例えば社内の飲み会に参加しているとき。
「部長は来ますか」と同僚に尋ねます。
その場にいない人が、来るかどうか単に確認したい場合につかえます。
「来るでしょうか」も「来ますか」も、訪問する人に対して直接用いることはほとんどありません。
取引先やお客様に対しては、失礼にあたるので留意しておきましょう。
丁寧な言い方は「お越しになりますか」や「いらっしゃいますか」となります。
まとめ
「来るでしょうか」と「来ますか」の違いを分かりやすくお伝えしました。
「来るでしょうか」は不安なことが起こって、参加者や応募者が来るのか分からない場合につかいます。
そして「来ますか」は単に人や物がやって来るかを尋ねる、ストレートな言い方です。
どちらもカジュアルな、砕けた言い回しです。
丁寧な言葉も一緒に覚えておきましょう。