「商談中」と「成約済」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「商談中」と「成約済」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では、「商談中」「成約済」の違いを分かりやすく説明していきます。

「商談中」とは?

「商談中」とは買手の候補者が購入の意思表示をした後で、具体的な契約の条件を詰めている段階です。

自動車などであればその車を購入したいけれど、オプションとしてカーナビ等を搭載したり、これこれこういう改造をした状態で売って欲しいと条件をつけることもあります。

家などの物件であれば家を買いたいしこの物件を買おうと思っているけれど、他にも気になる物件があるからキープしておきたい、という場合もあるでしょう。

こういった購入したいという意思表明をした上で、まだ具体的な契約条件は決まっていない、契約条件を決めるための相談をしている段階が「商談中」です。

「成約済」とは?

「成約済」とは売り手はこういう条件で何かを買い手へと売却しますという契約が無事に決まって、決済を待っている段階です。

不動産や自動車などの高額な物は、こういう条件で売りたい、その条件でなら買うと、売り手と買い手が売買契約の内容にお互い納得して契約しても、その場でお金を支払って即取引終了とはなりません。

長期的な分割払いにするためにローンを組む事が多いですし、そのために金融機関に申し込み、ローンを組めるかの審査を受けるなど、決済に時間がかかることが多いです。

契約は無事に決まったので、こうした決済するために必要な申込みや手続きをしている段階が「成約済」です。

どこに申し込んでもローンが組めなくて決済できないなどの事情により、「成約済」の状況から契約が白紙に戻ることもあります。


「商談中」と「成約済」の違い

購入候補者が購入の意思を明確にして条件を詰めている段階が「商談中」で、契約の内容が決まって決済を待っている段階が「成約済」です。

「商談中」の間はどのような契約になるかはまだ未確定であり、決済額も決まっていません。

また契約が結ばれるとも限らず、契約の内容にどちらかが納得できなければ御破算になることもありえます。

「成約済」はお互いが契約の内容に納得し、契約内容が確定した段階で、成約という文字通り、契約も成立していて、この段階になれば決済額も変わらず、あとは決済を待つだけです。

この段階から取り消しになるのは、ローンなど決済するためのあてが外れて決済できないという場合くらいでしょう。

まとめ

買い手が購入する意思を明確にして、具体的にどういう条件で売買するか相談する段階が「商談中」であり、その商談が終わって決済が完了するまでの期間が「成約済」です。

基本的には「成約済」の段階まで進めばあとは決済を待つだけですが、そこから契約が取り消しになる可能性もあるので油断はできません。