「しています」と「しております」の違いについて解説します。
「しています」とは?
「しています」は、自分が行っている動作などを第3者に示す言葉でするという言葉にますという丁寧な言葉が付属した言葉です。
丁寧語なので誰にでも使用でき、相手が目上だろうと格下だろうと上から目線に感じない表現の一つになります。
「しています」の使い方
「しています」は動作を示す言葉で動作中ですと示す言葉でこの言葉は、自分の動作を示すために使用します。
第3者の動作を示すことも可能で、例を挙げれば、「山田さんが書類の作成をしています」といえば、目上だろうと格下であろうと丁寧に応対したとみなすのです。
「しております」とは
「しております」は、おるという言葉が謙譲語に当たり、へりくだったものの言い方をしています。
なので、この言葉、実は人を選びまして自分よりも格上の人物に対して、おるといった場合、おるとは何だと言われ上から目線すぎるぞと激怒されるお言葉になります。
なお格上の方の場合、あえて謙譲語にせず丁寧語に変換して「しています」というのが無難な表現です。
「しております」の使い方
「しております」は、対象となる者を選んで言葉を使うのが望ましく、例を挙げれば、上司が山田さんである場合、「山田さんが書類作成をしております」といえば、これは実は山田さんを下に見ているとなり、おるという部分の対象が誰であるかが重要になるので必ず、おるに該当する部分が格下の人物を指さないといけません。
なので、山田さんが格下の部下である場合、「山田が、書類作成をしております」と上司に述べるのは一応正解です。
「しています」と「しております」の違い
両者の違いは、言い方の違いでニュアンスの違いです。
「しています」は、万能な言葉で上司だろうと部下だろうと誰にでも使用でき、動作を指す言葉として使用できますが、「しております」は言い方が上から目線になりがちなので自分より格下のものの動作を示す場合には適しますが、そうではない場合、相手側が激怒するかもしれない言葉になります。
まとめ
「しています」は、かなり便利な言葉でして丁寧語なので言い方を重視しているが故、目上だろうと格下だろうと誰にでも使用できる便利な言葉です。
逆に、細心の注意が必要なのは、「しております」でおりますは、おるという言葉の変化であるが故、どうしても上から目線で動作を示す言葉だという認識が強いのでこの言葉を聞くと上司の方によっては、人に上から目線で何をしているかを述べるくらい偉くなったかと小言を言われたり激怒されるかもしれません。
ちなみにですが、上から目線に聞こえるというのは時代劇のイメージが強くあり、殿様が何をしておるという具合に命令口調であるが故、上から目線にものすごく聞こえるというイメージが定着したといわれています。
つまりおるという命令に聞こえる言葉にますがついて一応丁寧に聞こえるけど違和感があるというのが、「しております」です。