「お手すきの折に」と「お手すきの際に」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文などについて、分かりやすく解説していきます。
「お手すきの折に」とは?
はじめに「お手すきの折に」について解説します。
「お手すき」とは「相手の手が空いている状態」を指す尊敬語です。
そのため、相手の都合に対する気遣いを表した表現と言えるでしょう。
そして「折に」とは、「特定の時、機会、場合に」という意味で使います。
これらの事から「お手すきの折に」は「ご都合のよい時に」という風に意訳することができます。
「お手すきの際に」とは?
次に「お手すきの際に」について解説します。
「お手すきの」については、先の説明と同じになります。
ここで違いになるポイントは「際に」ですが、これも「折に」と同じく「特定の時、機会、場合に」という意味で使用されます。
このことから「お手すきの際に」についても、「お手すきの折に」と同様に「ご都合のよい時に」という風に意訳することができるのです。
「お手すきの折に」と「お手すきの際に」の違い
それでは「お手すきの折に」と「お手すきの際に」の違いは、どこにあるのでしょうか。
結論として、この二つの表現に意味的な違いはありません。
この2つであれば、どちらを選択しても間違はないでしょう。
あえて言えば「際に」のほうが、より常用的で聞きなれた表現と言えます。
逆に言えば、意図的に丁寧な表現を強調したい場合は「折に」を選択するとよいでしょう。
「お手すきの折に」の例文
ここでは「お手すきの折に」の例文を挙げていきます。
いずれの場合でも、続く言葉は当方から相手に対する要望事項となります。
・『お手すきの折に、お電話いただければ幸いです』
・『お手すきの折に、ご連絡ください』
・『お手すきの折に、お手紙ください』
・『お手すきの折にでも、ご対応ください』
「お手すきの際に」の例文
つぎに「お手すきの際に」の例文を挙げていきます。
この例から分かる通り、2つの表現に違はなく、受け取る印象も同等のものであると言えるのが分かるはずです。
・『お手すきの際に、お電話いただければ幸いです』
・『お手すきの際に、ご連絡ください』
・『お手すきの際に、お手紙ください』
・『お手すきの際にでも、ご対応ください』
まとめ
このように「お手すきの折に」と「お手すきの際に」という2つの表現には微妙なニュアンスの違いがあります。
しかし意味は同じと考えてよいでしょう。
しかい、語尾の違いから、相手に与える印象は若干異なるので、ふさわしい場面や自分が伝えたいイメージに合わせて、使い方を選択することをお勧めします。
このような表現が自然に使えれば、一人前のビジネスパーソンと言えるでしょう。