「根気強い」と「粘り強い」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文など、分かりやすく解説していきます。
「根気強い」とは?
「根気」は「ひとつのことをやり続ける精神力」を示す言葉です。
多くの場合、「根気よく」、「根気強い」として使用されます。
だれでも、同じことを続けるためには忍耐力が必要です。
また、確実に成果が出るかが分からない場合、同じことを続けることは、さらに忍耐力を要求されることです。
このような行為を続けることは、何かしらメンタル面で我慢していることが推察されるのです。
そして、そのような状況を示して「根気強い」という言葉が使われます。
「粘り強い」とは?
「粘り」は「ねばねばすること」を意味します。
これが拡大解釈されて、しつこい様子、あきらめない様子、我慢強い様子を示す言葉にも使われます。
「ねばねばする」は、不快な印象をともなうですものです。
どちらかといえばマイナスイメージを伴う言葉なのです。
しかし、これを「粘り強い」として使用すると、我慢強くひたむきな様子を示す、プラスイメージの言葉になります。
ビジネスでも、「粘り強い営業努力」のように、良い意味で使用される言葉として、広く使われているのです。
「根気強い」と「粘り強い」の違い
それでは「根気強い」と「粘り強い」の違いはなんでしょう。
どちらも何かに対する継続的行為を示すものです。
そしてどちらも、ポジティブな表現として、その行為を称賛する場面で使われるのが一般的です。
結論としては、どちらも同じ意味で、同じ使い方ができる言葉だと言えます。
違いは「根気」と「粘り」の文字の違いのみなのです。
とはいえ、文字から受ける印象も違いのひとつであるとも言えます。
どちらの言葉を使うかは、相手にどのような印象を与えるかを想像しながら選択するとよいでしょう。
「根気強い」の例文
「根気強い」を使用した例文を挙げます。
例文のように、ポジティブな結果と組み合わせて使用すると、分かりやすい使い方になるでしょう。
・『根気強い営業活動で受注を獲得した』
・『根気強い研究に定評がある』
・『根気強い取り組みが成果をもたらした』
・『根気強い投資が成功の秘訣だ』
「粘り強い」の例文
「粘り強い」を使用した例文を挙げます。
例文のとおり、「根気強い」と同じように使えますし、同じような意味になることが分かるのではないでしょうか。
・『粘り強い営業活動で受注を獲得した』
・『粘り強い研究に定評がある』
・『粘り強い取り組みが成果をもたらした』
・『粘り強い投資が成功の秘訣だ』
まとめ
このように「根気強い」と「粘り強い」は、どちらも継続的な行為をポジティブに表現する言葉です。
どちらを使用しても意味に違いはありませんが、言葉の印象を考慮して自由に選択するとよでしょう。