「お詫び申し上げます」と「申し訳ございません」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「お詫び申し上げます」と「申し訳ございません」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では「お詫び申し上げます」「申し訳ございません」の違いを解説します。

「お詫び申し上げます」とは?

自分の非を認めて、相手に対して申し訳ないという気持ちを表すときに用いる語です。

「お詫び」とは「わびる」のことです。

わびるには、自分の悪かったところを認めて、相手に許しを求めるという意味があります。

「申し上げます」「申し上げる」「ます」をつけた語です。

「申し上げる」は、「言う」のへりくだったいい方になります。

言うのが自分側で、へりくだることによって相手を敬っています。

「ます」は敬意を表す語です。

舞台の延期のことで考えてみます。

舞台がもうすぐ始まる予定でした。

すでに前売り券の販売は始まっており、公演に向けて出演者は練習を重ねてきました。

しかし、出演者の一人が大きなケガをしてしまい、舞台に出られなくなり、代役がすぐに見つからないので、舞台が延期されてしまいました。

ケガは仕方がないことで、ケガをしたら休む必要がありますが、この人は自分が悪かったという思いを持っていました。

延期になると、関係者や公演を楽しみにしていた人たちに迷惑がかかることでしょう。

そういったときに、ケガをした人、またはスタッフなどが、公演ができなくて申し訳ない許してくださいといった気持ちを込めて、この言葉を使用します。

「お詫び申し上げます」の使い方

自分側に非があるとして、相手に対して許しを求めるときに使用をします。

特に文章や公の場で使います。


「申し訳ございません」とは?

弁解のしようもないといった意味です。

相手に対して許しを求める意味があります。

「申し訳」の意味は、言い訳、弁解です。

「ございません」「ございます」を否定した言葉になります。

「ございます」「ある」の丁寧語です。

つまり、「ございません」「ありません」という意味になります。

「ある」とは、ある気持ちを持っている、そういう状態といった意味です。

たとえば、自分のミスで発注の個数を間違えたとします。

これによって会社の人たちに迷惑がかかりました。

そういったときに、上司などに対して間違えた人が詫びる気持ちを表すために言います。

「申し訳ございません」の使い方

許しを求めるときに使用をします。

自分だけが100%悪いわけではないときでも使用されます。

口語としても文章語としても使われる言葉です。

「お詫び申し上げます」と「申し訳ございません」の違い

2つの言葉の意味に大きな違いはありません。

どちらも、相手に許しを求めるときに使用をします。

違いは使う場面で、前者は文章で使うことが多く、後者は話し言葉としても文章でも使用されます。

また、悪かったと思う気持ちの程度が異なり、後者の方がその度合いが大きいです。

まとめ

2つの言葉の意味はほぼ同じですが、使われる場面に違いがあります。

一方は文章で使うことが多く、もう一方は会話と文章どちらにも使われます。