「心得ておきます」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「心得ておきます」とは?
「心得ておきます」は、「心得る」と「しておきます」と組み合わせた言葉です。
「心得て」は「心得る」という動詞の連用形です。
そして「心得る」は、「事情や意味を、よく理解する」ことを意味します。
これを「〇〇の心得」のように使用すると、何かを指南する「心構え、心がけ」を意味する名詞としても使用できます。
また、「しておきます」は、「しておく」に「ます」を加えたものです。
「ます」は丁寧語の語尾として使用される言葉です。
また、「しておく」は状態を維持する意味で使用できます。
ここでは「心得ておきます」としていますので、「事情や意味を、よく理解した状態を継続する」との意味になるのです。
「心得ておきます」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「心得ておきます」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが上司から指導を受けていたとします。
それは、仕事の進め方に関するさまざまなアドバイスでした。
そして、どれもが経験に裏打ちされた、有益なアドバイスだったのです。
このような場合には、「本日いただいたアドバイスは、今後の自分のために心得ておきます」と述べるとよいでしょう。
これにより、あなたがアドバイスを理解して記憶しておくことを、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、「心得る」の使い方に注意しましょう。
この言葉は、単純に記憶するや、知っているとは違う意味を持ちます。
言葉の意味やニュアンスを間違えたまま使用しないよう、注意するべきなのです。
「心得ておきます」を使った例文
「心得ておきます」を使った例文を挙げます。
例文のように、心得た状態を今後も維持するとの意味で使用すると、文中で上手に使用できるはずです。
・『間違いの内容に、心得ておきます』
・『今後の自分の行動指針として、心得ておきます』
・『本日いただいたアドバイスを、しっかり心得ておきます』
「心得ておきます」の類語と敬語での言いかえ
「心得ておきます」の類語と敬語を解説していきます。
「心得ておきます」の類似表現
「心得ておきます」の類似表現には、「心得ていきます」があります。
「おきます」を状態の維持の意味で使用する場合は、「心得ていきます」が類似の表現として成立します。
ただし、「心得ておきます」が「事前に心得ておくこと」を示す場合には、この言い換えは成立しないので、注意しましょう。
「心得ておきます」の敬語表現
「心得ておきます」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「心得て参ります」に言いかえできます。
まとめ
このように「心得ておきます」は、何かを心得て、その状態を未来に向かって維持する場合に使用できる言葉です。
ビジネスで使用できる言葉とも言えるので、おぼえておくとよいでしょう。