「俗世と離れる」とは?慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「俗世と離れる」とは? ビジネス用語【一語】

「俗世と離れる」とは?

使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。

「俗世と離れる」とは?

「俗世」「一般的な社会」を意味する言葉です。

これは「世の中」のことを示すと言い換えてもよいでしょう。

ここでは「俗世と離れる」として、「離れる」と組み合わせて使用しています。

この言葉は、出家などで使用される言葉です。

俗世間には様々な欲望があります。

これを断ち切り、欲望の赴くままに生活するのをやめて、仏道に勤しむのです。

これが転じて、現代では一般的な社会生活から一時的に離れる場合に、「俗世と離れる」などと揶揄して表現されます。

たとえば長期の合宿などで生活の自由が利かなければ「俗世と離れる」と表現できるのです。

「俗世と離れる」の使い方や使われ方、使うときの注意点

それでは、「俗世と離れる」の使い方にはどのようなものがあるでしょうか。

たとえば、あなたが会社の管理職になったとします。

あなたの会社では、管理職に昇進すると合宿に参加する必要がありました。

そこでは、リーダーシップや組織経営論などを集中的に学ぶのです。

しかし、その合宿は合宿所で行われ、その周囲には娯楽施設がまったくないのでした。

このような場合には、「管理職の合宿により、しばらく俗世と離れる生活になりそうです」と述べるとよいでしょう。

これにより、私生活の自由がきかない状況になることを、上手に言いかえて表現できるのです。

この言葉を使用する際には、助詞の使い方に注意しましょう。

「俗世と離れる」「俗世を離れる」のほうが自然な用法です。

どちらが誤りという事ではありませんが、文脈に応じて適切な言葉を選択する必要があることには、注意するとよいでしょう。


「俗世と離れる」を使った例文

ここでは、「俗世と離れる」を使用した例文を挙げていきます。

ビジネスで使用する機会は非常に少ない言葉だということが想像できるのではないでしょうか。

・『私もついに、俗世と離れることになりました』
・『長期登山するので、しばらくは俗世と離れる生活です』
・『合宿に参加することになったので、俗世と離れる生活が想像されます』

「俗世と離れる」の類語や言いかえ

それでは、「俗世と離れる」を類語で言いかえるとどうなるでしょうか。

「出家する」

「俗世と離れる」「出家する」が類語と言えるでしょう。

ここまで言いかえると、まったく別の意味になってしまいますが、本来は同じ意味で使用されていた類語と言えるのです。

「浮世と離れる」

また、「浮世と離れる」「俗世と離れる」の類語と言えるでしょう。

世間的な欲望やしがらみから距離を置く意味で、同じように使用できる言葉だと言えるでしょう。

まとめ

このように、「俗世と離れる」は、世間一般手の生活から離れることを表現した言葉です。

ビジネスで使用する機会は限られますが、おぼえておくとよいでしょう。