「俗世との関わりを断つ」とは?
使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「俗世との関わりを断つ」とは?
「俗世」は「世の中」を示す言葉です。
しかし、「俗世」と表現する場合には、暗に世間に存在する欲望を示して使用されます。
ここでも「俗世との関わりを断つ」とは、世間の欲望から断絶することを示しているのです。
世間の欲望には様々なものがあります。
楽しいことをしたい、美味しいものをたべたい、行ったことが無い場所にいきたいなど、数え上げれば無数の欲望が存在するのです。
そのような欲望をあきらめ、関りを断つことを示して、「俗世との関わりを断つ」と表現するのです。
これは、狭義の意味では仏道に入ることを意味します。
これはこの言葉の本来の使われ方であるとも言えます。
そしてそれが転じて、修行のようなストイックな環境に身をおくことを「俗世との関わりを断つ」と表現できるのです。
「俗世との関わりを断つ」の使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、「俗世との関わりを断つ」の使い方にはどのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたが新製品の開発を担当していたとします。
そしてその製品は、プレスリリースの日があらかじめ決められていました。
しかし、研究が遅れているために、その期日までの時間が無くなってきたのです。
そのため、しばらくの間は研究室に閉じこもる生活が続きそうなのでした。
このような場合には、「しばらくは俗世との関わりを断つことになりそうです」と述べるとよいでしょう。
これにより、仕事である研究以外にプライベートな要素が無くなりそうなことを、上手に比喩して表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、芝居がかった表現になることに注意しましょう。
気が利かない相手の場合には、意図したニュアンスで伝わらない可能性があるのです。
「俗世との関わりを断つ」を使った例文
ここでは、「俗世との関わりを断つ」を使用した例文を挙げていきます。
例文のように、何かに打ち込むストイックな様子を示すのに使用してみるのもよいでしょう。
・『しばらくは俗世との関わりを断つ生活になりそうです』
・『かれらの没頭ぶりは、まるで俗世との関わりを断つかのようでした』
・『俗世との関わりを断つほどの取り組みようでした』
「俗世との関わりを断つ」の類語や言いかえ
それでは、「俗世との関わりを断つ」を類語で言いかえるとどうなるでしょうか。
「仏道に入る」
「俗世との関わりを断つ」は「仏道に入る」が類語と言えるでしょう。
こちらが本来の意味であり、同じ意味を持つ言葉と言えます。
ただし、言いかえた場合は比喩的な表現では使えないので注意するとよいでしょう。
「ストイック」
また、「ストイック」も「俗世との関わりを断つ」の類語と言えるでしょう。
こちらは、欲望や誘惑に惑わされずに、ひたむきに取り組む様子を示す、同じような言葉と言えます。
まとめ
このように、「俗世との関わりを断つ」は、世間の欲望や誘惑と断絶する様子を示す言葉です。
ビジネスでも比喩的な方法であれば使用できるので、上手に活用するとよいでしょう。