この記事ではビジネスシーンでも使われることの多い言葉の「造作もない」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「造作もない」とは?意味
「造作もない」の読みは「ぞうさもない」で、「手間が掛からない、簡単なこと」を意味する、慣用句です。
この言葉における「造作」は、「手間が掛かり、面倒なこと」を意味する言葉で、それを「ない」で否定している言葉の構成なので、「造作もない」は「手間が掛からない、簡単なこと」の意味となるのです。
この言葉は、「造作もないことです」等の表現でしばしば使われています。
「造作もない」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この慣用句は、何かをお願いされた際に、それに「造作もないことです」と返答する言葉としてよく使われます。
何か頼みごとをする人は、申し訳ないと言う気持ちでお願いするものですが、それに対して「了解しました。
大して面倒なことではないので、気にしないで良いですよ」と言ったニュアンスを込めて、返答する言葉として「造作もない」が使われます。
ビジネスにおいても、社内の関係部署の方に無理をお願いしたり、取引先の方に常とは異なるお願いをすることはしばしばあります。
そんな時に、「分かりました。
そんな事は造作もないことです。
お気になさらぬように」との返答をもらえば、ほっと安心するものです。
少し時間を割く必要があっても、自分の仕事に大きな支障がなく、それほど手間が掛からないお願いに対しては、ブツブツ不満を述べて引き受けるよりは、気持ち良く「造作もないことです」と引き受けるようにしたいものです。
また、普通の人にとっては厄介で手間の掛かる作業などを、簡単に処理している同僚等の様子を見て、「彼は面倒な作業を造作もなくこなしている」と感嘆の気持ちを込めて使われることもあります。
「造作もない」を使った例文
・『了解しました。そんな事は造作もないことなので、お気になさらないように』
・『彼は面倒なパソコンの初期設定を、造作もなく済ませました』
・『お互いに造作もないですと依頼を引き受けられたら、社内の雰囲気はもっと良くなるでしょう』
「造作もない」の類語や言い換え
「造作もない」の類語や言い換えとしては、「容易な」や「簡単な」や「やすやすと」や、否定形を使った「難しくない」や「厄介でない」等を挙げることが出来ます。
まとめ
「造作もない」の読みは「ぞうさもない」で、「手間が掛からない、簡単なこと」を意味する、慣用句です。
ビジネスにおいては、何かをお願いされた際に、気軽に引き受ける返答として、また厄介な作業を簡単にこなしている人を見て、この「造作もない」の言葉が、しばしば使われています。