「俗世にまみれる」とは?
使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「俗世にまみれる」とは?
「俗世」は「ふつうの世の中」を意味する言葉です。
「俗世」の「俗」には「ありきたり」などの意味があるのです。
この言葉には、類似の言葉があります「世間」、「浮世」などです。
これら三つを並べた場合には、それぞれでニュアンスが異なります。
「世間」はニュートラルです。
「浮世」は華やかで浮かれた様子をイメージします。
そして「俗世」はネガティブなイメージを伴うのです。
ここでは「俗世にまみれる」として、「まみれる」と組み合わせて使用しています。
そして「まみれる」は「泥まみれ」や「汗まみれ」など、悪い状況を示す言葉でもあります。
「俗世にまみれる」は、世間のネガティブな要素にまみれる様子を表現した言葉なのです。
「俗世にまみれる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、「俗世にまみれる」の使い方にはどのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたが営業担当だったとします。
そして後輩に営業の指導をしていました。
後輩は非常に丁寧な男で、仕事ぶりも優秀でした。
しかし、営業としては押しが弱く、どうしても契約までたどり着けないのでした。
それは、顧客をその気にさせる最後の一押しが控えめすぎることに原因がありました。
上品な半面、ビジネスでの実利には結びつかないのです。
このような場合には「君はもう少し俗世にまみれる必要がある」とアドバイスするとよいでしょう。
これにより、世間のさまざまなことに触れ、経験を増やすべきであることを、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、悪いイメージを持つ言葉であることに注意しましょう。
「俗世にまみれる」は「下品なこと」を示すようにも聞こえるのです。
そのため、使う相手や使い方に、十分な注意が必要なのです。
「俗世にまみれる」を使った例文
ここでは、「俗世にまみれる」を使用した例文を挙げていきます。
例文のように、泥臭い印象に表現として使用すると、上手に使いこなせることでしょう。
・『もう少し俗世にまみれると、頼もしくなってくるでしょう』
・『自分から積極的に、俗世にまみれるべきです』
・『俗世にまみれるような活動を続けてきました』
「俗世にまみれる」の類語や言いかえ
それでは、「俗世にまみれる」を類語で言いかえるとどうなるでしょうか。
「俗世にまみれる」
「俗世にまみれる」は「世間にまみれる」が類語と言えるでしょう。
「俗世」と「世間」は同じ意味の言葉ですので、そのまま言いかえても同じ表現として成立するのです。
「世間の荒波にもまれる」
また、「世間の荒波にもまれる」も「俗世にまみれる」の類語と言えるでしょう。
低俗なものも含めて、社会経験を積むことを示す言葉として、類義の言葉と言えます。
まとめ
このように、「俗世にまみれる」は、世のなかで経験を積むことを示す言葉だと言えます。
ビジネスでも使用できるフレーズなので、おぼえておくとよいでしょう。