この記事では、「事実上」というビジネス用語の意味・使い方・例文・類語などを分かりやすく解説していきます。
「事実上」とは?
「事実上」とは、「客観的な事実としてはそのようであること」を意味しているビジネス用語です。
「事実上」の言葉には、「形式的な情報ではない+建前としての言い分ではない+
見せるためのデータではない」といった意味のニュアンスも含まれています。
「事実上」というビジネス用語は、「第三者が見てもそうであることを認めるしかない現実のすがたおよび現実の状態」を指し示しているのです。
「事実上」の表現は、「建前・体裁(見せかけ)はともかくとして、実際にはこうである」という意味を持っています。
「事実上」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「事実上」という用語のビジネスでの使い方は、「形式的な見せるための情報・データではなくて、実際にはこうである」を意味して使う使い方になります。
「事実上」というビジネス用語は、「客観的な現実の状況としてはそうであるさま」や「体裁・建前で覆い隠していない本当の姿」を指し示して使われています。
「事実上」の用語を使うときの注意点は、「建前の言い分・レトリック(修辞技法)のごまかし・いい加減な都合の良い数字のデータ」で「客観的な現実」を覆い隠している場合には使えないということです。
「事実上」を使った例文
「事実上」を使った例文を紹介します。
・『事実上、営業本部を指揮することができる実権は本部長から次長に移っていて、本部長の発言力は格段に落ちていました』
・『財務諸表の数字の上では利益がでているように見えますが、事実上の赤字経営でこのままだと危険な状態です』
・『事実上、日本国内のスマートフォン市場のシェアはアップル社のiPhoneに取られていて、日本メーカーの巻き返しは困難な情勢です』
「事実上」の類語での言いかえ
「事実上」とよく似た意味合いを持つ類語・類義語を紹介します。
「事実上」の類似表現
「事実上」と似た意味を持っている類似表現として、以下のような言葉を挙げることができます。
・『実際には』……ある物事や人物の客観的な状態・性質。
・『本当は』……見せかけや嘘偽りではなく事実をいうと。真実をいうと。真相を話すと。
・『客観的には』……ある個人の主観的な見方ではなくて、第三者が見ても納得できる見方であること。
「事実上」の英語表現
「事実上」というビジネス用語を英語で表現すると以下のようになります。
『de facto』……ラテン語に由来していて英語でも使える事実上のを意味する言葉。
デファクト・スタンダードなどの和製英語でも使用されています。
・『practically』……(机上の理論ではなくて)実質的な。(形式的な言い分ではなくて)事実上。
まとめ
この記事では、「事実上」という言葉の意味や使い方、類語、英語表現などを紹介しましたがいかがでしたか?
「事実上」について詳しく調べたいときは、この記事をチェックしてみて下さい。