同じ歯医者で働く「歯科衛生士」と「歯科助手」ですが、それぞれ違いがあります。
その違いについてご紹介します。
「歯科衛生士」とは?
「歯科衛生士」は国家資格です。
「歯科衛生士」になるためには、最低3年間、歯科衛生養成課程がある専門学校や大学などに通う必要があり、それら「歯科衛生士」になるための勉強を終え卒業と同時に「歯科衛生士」の国家資格の受験資格を得ることができるものとなります。
そのため、「歯科衛生士」になるためには必ず専門の学校に通い、そして、国家資格に合格する必要があります。
それだけ歯科衛生士」仕事は歯に対し専門的な知識を必要とするものとなり、器具を用いて歯石取りを行うほか薬を塗ったりなど歯科予防処置を行います。
そのほか、歯科保健指導や歯科医の診療補助などを行います。
「歯科助手」とは?
「歯科助手」といった資格はありません。
無資格でも行うことができる「歯科助手」ですが、「歯科助手」養成の専門学校や通信教育などがあり、それらを受講し民間の資格を得て歯科医院で働く人もいます。
「歯科助手」は国家資格ではないため、患者の口の中、歯や歯茎などに触れることはできません。
あくまでも、歯科医師のサポートを行う仕事となり、治療器具の準備や手渡し、ライトの調整などを行います。
「歯科助手」のなかには、受付や会計、清掃など、様々な業務を任されることも少なくありません。
「歯科衛生士」と「歯科助手」の仕事の違い
「歯科衛生士」と「歯科助手」の大きな違いは資格の有無になります。
「歯科衛生士」は国家資格で「歯科助手」は民間資格がありますが、無資格でも仕事に就くことが可能です。
そのことから、「歯科衛生士」は専門学校などに通う必要があり、卒業単位数は93単位。
2570時間以上学ぶ必要があります。
一方、「歯科助手」には、こういった卒業単位数などは定められていません。
その結果、同じ歯科医院で歯科医のもと働く仕事であっても行うことができる範囲がことなります。
「歯科衛生士」は診療補助をはじめ予防処置や保健指導などを行います。
一方「歯科助手」は医療行為を一切行うことはできません。
「歯科衛生士」と「歯科助手」の仕事の違い(給料面の考察)
国家資格なのか、そうでないのか、ということから、資格を得るまでに必要な費用の違いに伴い給与面でも大きな違いがある「歯科衛生士」と「歯科助手」。
「歯科衛生士」の給与が平均26万円に対し「歯科助手」は平均16万円と10万円もの開きが生じます。
まとめ
以上が「歯科衛生士」と「歯科助手」の違いです。
一見、患者からは同じ人に見えても歯科医院で働く人には、「歯科医」と「歯科衛生士」、「歯科助手」とそれぞれ異なった資格で働いているということになります。