「引き取る」と「受け取る」の違いについての解説です。
「引き取る」とは?
「引き取る」は、対象となる人物が放棄したものを貰う受けることで、ビジネスにおいては、対象となる人物が放棄した物品を貰うことです。
そのうえで、貰った物の所有権は、もらった側に所有権が移り、最終的には貰ったものは会社の所有物になります。
「引き取る」の使い方
「引き取る」は、ビジネスでは、お客様が放棄した物品をもらい受けて自分の所有物にするという意味で使用します。
そのうえで、その貰った所有物は最終的には会社の財産へと移行するので、このワードはあくまで会社の所有物になるまでの過程において、社員がお客様の所有物をもらい受けるということです。
「受け取る」とは?
「受け取る」は、第三者から物品を受け取ることで、受け取った物品の所有権は実はまだ第三者にあります。
ビジネスにおいての受け取るは、所有権が完全に、受け取った側にないことで、受け取ったものは再度第三者に返すこともあるのであくまで、ビジネスで言う「受け取る」は、所有権が相手側にある物を一時的に受け取ることです。
「受け取る」の使い方
「受け取る」は、ビジネスでは、第三者から一時的に商品を受け取り、再度お渡しする場合に使用するか、相手が放棄したものをもらい受けるという意味で使用します。
なので、このワードは、2つのタイプの解釈があり、一つは、お客様がいらないといったものを受け取り、自分の会社の財産にすることと、もう一つは修理などで預かり、再度利用者の方にお渡しする一時的な所有権の移行という意味で使用します。
「引き取る」と「受け取る」の違い
両者の違いは、所有権の意向が異なる点です。
「引き取る」は所有権が完全に会社側に移行し、「受け取る」は一時的に会社に所有権が移行しますが、再度所有権はお客様側に移行します。
また、「受け取る」はお客様が所有権を放棄した場合のみ、会社側に所有権が完全移行するという違いがあり、「引き取る」は、初めから所有権が会社に移行です。
まとめ
「引き取る」については、所有権が完全に会社に移っているという点があります。
だから、中古販売店では、「引き取り」という呼び方で相手側が所有権を放棄したものを買取しているのです。
逆に、「受け取り」というワードは、修理専門店などが使うワードで、一時的に所有権を修理事業者が得て、修理が完了すると、再度お客様側に所有権が移行します。
このように、ビジネスにおいては、「引き取る」は、完全に会社側に所有権が移行し、会社の財産とするに対して、「受け取る」は、お客様側が所有権を放棄しない限り所有権はお客様にあるので勝手に自分の会社の財産にして売り物にすることは許されません。
よって、質屋さんなんかは、「受け取る」という立場で一時的に商品を受け取り、お客様が必要だと感じた際、担保としたお金を払えば、再度商品を引き渡すのです。