「サウンドプログラマー」と「サウンドクリエイター」の違いを分かりやすく説明していきます。
「サウンドプログラマー」とは?
「サウンドプログラマー」とは効果音やBGMのような音あるいは音楽を、適切に流せるようにプログラミングする職業です。
ソフトウェアの音楽というのは録音した曲をただ流せばいいというものではありません。
ソフトウェアを起動する端末の音響次第で使える音や使えない音もありますし、録音した曲をそのまま流しているのになぜか違う曲かのように雰囲気が変わってしまうこともあります。
そういった問題が起きないように、作られた音楽がどの対応端末でも、作られた音楽そのものと変わらず流れるように、最適化してプログラミングする職業が「サウンドプログラマー」です。
「サウンドクリエイター」とは?
「サウンドクリエイター」とはソフトウェアで流すためのBGMや効果音などの音楽を作る職業です。
ソフトウェアを開発する場合、コスト削減のためにフリー素材の音楽を使い回すこともあります。
ですが独自の効果音を用意したいということも多いですし、特にBGMはソフトウェア使用中のイメージを左右するので、ほかでも聞いた曲よりも、新しいBGMが求められることが多いです。
そういった場合に、そのソフトウェアの雰囲気と合うように、操作頻度に対して効果音が長すぎて次の効果音と干渉しないようになどに注意し、ソフトウェアに使うための音を作る作曲家が「サウンドクリエイター」になります。
「サウンドプログラマー」と「サウンドクリエイター」の仕事の違い
用意された音源をソフトウェアに最適化して組み込むのが「サウンドプログラマー」の仕事です。
それに対してソフトウェアで使用するためのBGMや効果音などの音声全般を創作するのが「サウンドクリエイター」の仕事になります。
BGMや効果音を使用するソフトウェアなら「サウンドプログラマー」は必ず開発に関わりますが、そのソフトに既存の音声を使用するなら「サウンドクリエイター」は関わりません。
新しいオリジナルの音楽を使用する場合は、まず「サウンドクリエイター」が作曲し、それを受け取った「サウンドプログラマー」がソフトウェアに最適化して実装という流れになります。
まとめ
特に娯楽関係のソフトウェアでは、効果音やBGMは予想以上に重要な要素なので、「サウンドプログラマー」も「サウンドクリエイター」も重要です。
「サウンドクリエイター」はソフトウェアのイメージに合う作曲が求められますし、たとえ「サウンドクリエイター」が良い曲を作っても、「サウンドプログラマー」が最適化できなければ、イメージを台無しにしてソフトウェア利用者を不快にさせる可能性もあります。