同じ「福祉士」という名前が付いた仕事ですが、「介護福祉士」と「社会福祉士」には、どのような違いがあるのでしょうか。
「介護福祉士」とは?
「介護福祉士」の主な仕事は介護関係です。
高齢者や身体の不自由な方などのサポートを行うことが主な仕事となります。
身体的な介護としては食事や入浴の介助。
歩行介助や歯磨きなどの衛生介助まで多岐にわたります。
そのほか、家事全般に対する介助も「介護福祉士」の仕事で、買い物や調理。
洗濯や掃除なども行います。
また、こういった介助だけではなく、介護相談や社会活動への支援なども「介護福祉士」の仕事になります。
「介護福祉士」は国家資格です。
そのため、国家資格に合格しなければ「介護福祉士」として働くことはできません。
受験資格も設けられていて、介護福祉士養成施設の卒業・3年以上の実務経験+実務者研修・福祉系高校の卒業または、福祉系特例高校の卒業+9ヶ月以上の実務経験のいずれかをクリアする必要があります。
「社会福祉士」とは?
「社会福祉士」の主な仕事は何らかの障害などで日常生活を送ることが難しい人に対し様々なサポートを行うことです。
ただし、原則として直接的に食事や入用などの介助は行いません。
「社会福祉士」は、何らかの問題がある人に対し助言を行ったり、相談にのったり、指導を行ったりするものとなります。
「社会福祉士」がこれらの相談などに対応している相手は高齢者をはじめ障がい者の方や生活保護の方など多岐にわたります。
「社会福祉士」は国家資格です。
そのため、国家資格に合格しなければ「社会福祉士」として働くことはできません。
受験資格には11パターンもあり、様々な角度から受験資格を得ることが可能ですが、多くの場合1年以上の実務経験が必要となります。
「介護福祉士」と「社会福祉士」の仕事の違い
「介護福祉士」も「社会福祉士」も国家資格です。
そのため、どちらとも国家資格に合格しなければ、「介護福祉士」や「社会福祉士」として働くことはできません。
そのうえで、仕事内容の違いには、「介護福祉士」は高齢者などの直接的な介助に対し「社会福祉士」は助言や相談、指導といったものとなります。
「介護福祉士」と「社会福祉士」の仕事の違い(給料面の考察)
勤務形態によって異なる給料ですが、「社会福祉士」の場合、公務員として勤務することが多く、その結果、「介護福祉士」に比べ年収が100万円ほど高くなる傾向にあります。
まとめ
以上が「介護福祉士」と「社会福祉士」の違いです。
同じ「福祉士」といった言葉が用いられている国家資格ですが、業務内容に違いがあります。
また、年収にも違いが生じるものとなります。