この記事では、ビジネスシーンでもしばしば使われている「早速ですが」と「早速で恐縮ですが」について、その意味や使い方、二つの言葉の違い等を分かりやすく説明します。
「早速ですが」とは?
「早速ですが」の読みは「さっそくですが」で、「すぐに、ただちにではありますが」の意味です。
「すぐに、ただちに」を意味する「早速」に、前の言葉に対して「逆説的に」の意味を持つ「ですが」が浸かられた表現です。
この「早速ですが」はお越し言葉、クッション言葉として使われるもので、具体的にはプレゼンを開始する際や、取引先との商談において簡単な挨拶のみですぐに本題に入る際や、手紙文において、季節の挨拶程度の後にすぐに本題を書き始める際等に使われます。
「早速ですが」は敬語表現ではありませんが、「ですが」に「失礼ですがお許しください」と言った配慮のニュアンスが込められた言葉のため、上司や取引先の方や目上の人にも使える言葉です。
ただし、「早速ですが」を「早速でございますが」として、敬意を高めた表現に言い換えて使われることも少なくありません。
「早速ですが」の使い方
・『早速ですが、本日の会議のアジェンダをご説明します』
・『早速ですが、○○についてのプレゼンを始めさせていただきます』
「早速で恐縮ですが」とは?
「早速で恐縮ですが」は、前項で記載した「早速」の後ろに「恐縮」が付けられ、最後に「逆説的」を意味する「ですが」が付けられた言葉です。
この「恐縮」は、「恐れ多くて身が縮む思い」を意味する言葉で、「早速で恐縮ですが」と「恐縮」の言葉を付けることで、「早速ですが」の表現の敬意をより高めら表現となります。
「早速ですが」は先に記した通り、目上の方にも使われる言葉ですが、この
「早速で恐縮ですが」は取引先の会社の偉い方や、自社の人でも重役等の偉い方に対しては、こちらの言葉が使われることが多いと言えます。
「早速で恐縮ですが」の使い方
・『早速で恐縮ですが、本日の重役会の議題をご説明いたします』
・『早速で恐縮ですが、○○について社長へのご報告をさせたいただきたいと存じます』
「早速ですが」と「早速で恐縮ですが」の違い
「早速ですが」と「早速で恐縮ですが」は、いずれもお越し言葉、クッション言葉として使われるもので、前置きを短く、本論にすぐに入る際に使われる言葉です。
二つの言葉は、意味も使われ方も同じですが、「早速で恐縮ですが」の方が、「早速ですが」よりも敬意を高めた表現だと言えます。
まとめ
「早速ですが」と「早速で恐縮ですが」は、いずれも「すぐに、ただちに」意味する言葉で、お越し言葉、クッション言葉として使われるものです。
「早速で恐縮ですが」は「早速ですが」の敬意を高めた表現です。