「措置を講じる」と「措置をとる」の違いについての解説です。
「措置を講じる」とは?
「措置を講じる」は、対処をする方法を考えるという意味です。
この言葉のポイントは、講じるで、講じるとは、あらかじめ起こり得る事情大してとるべき処置についてを考えるという意味になるので、「処置を講じる」とは対策を考えるという意味になります。
無論、講じるは一人で対策を考えるのではなく、複数人で論じて考えるという方法でもあるので必ずしも処置の方法を一人で考えるわけではありません。
「措置を講じる」の使い方
「措置を講じる」という言葉は、対策を考えるという場合に使用し、ビジネスであればビジネスで起こり得る問題に対する対処法を考えるという場合に使用します。
なお、考える行為は、一人である必要性は無く、複数人で対策を考えてもよいです。
「措置をとる」とは?
「措置をとる」は、ビジネスにおいては、対処をするという意味で、対処法があり、その対処法を実行しているのが「措置をとる」です。
この言葉のポイントは、とるでとるは、執行するという意味で執るとしているので、この言葉の意味は、対処を実行することを意味します。
ちなみに、「措置をとる」は、実行段階にあるというだけで、実行するか否かについては実行をしようと思っている側に決定権があるので、脅しで、実行すると言い、実行しないという戦法をとることも可能です。
「措置を取る」の使い方
「措置を取る」は、対処法があり、その対処法を実行して対処する場合に使用します。
なのでこの言葉はすでに対処というものを実行しているので対処方法をどうするか迷っている場合、この言葉は使用しません。
なお、対処を未遂で終えるかもしれないと警告する場合、「対処を取らざるを得ない」と呼び、行動しないとならなくなると警告を与えます。
「措置を講じる」と「措置をとる」の違い
両者の違いは対処法を考えるだけか、実行するかです。
「措置を講じる」は皆だ対策を考えることで「措置をとる」は行動で示します。
よって両者の違いは、ビジネスにおいては対処法を考えるだけで済ませるか考えられた対策を実行するかです。
まとめ
「措置を講じる」については、講じるという部分が集団や個人で対策を練ることでまだ対策については実行してません。
よってビジネスであれば、対策について検討し実行段階にはあらずです。
一方、「措置をとる」は、すでに対策が出来上がり、実行しようとしていますので、対策が実行された場合、これまで通用した先方は通用しないということになります。
「措置をとる」は実行しようとしている点がミソであえて実行するふりをして実行しないというのも戦略になり、ビジネスにおいてはフリをして相手に対策を講じているがゆえ無駄であると認識させるために手段として使用することも可能です。