この記事では「見送らせていただきます」と「見送らせてください」の違いについて解説をします。
「見送らせていただきます」とは?
ことを行わずにそのままにさせてくださいといった意味です。
「見送ら」は「見送る」のことで、不利になるとして事を行わずにそのままにすることという意味があります。
その他にも、遠ざかる人をその場で眺める、訪れた人が帰るときに一緒に途中まで行く、やり過ごすなどの意味もありますが、この言葉の場合はこれらの意味で用いているのではありません。
しかし、帰るときにある場所まで一緒に行くという意味で使用することはあります。
「いただきます」は「いただく」と「ます」をつなげた言葉です。
「いただく」は「~させていただく」の形で使用をすると、話し手が何かを行うことを他人に許してもらう意になります。
「させてもらう」の謙譲語です。
「見送らせていただきます」の使い方
この言葉は、計画などを行わないことにしたときに使用をします。
なぜ行わないのかというと、不利になると考えたためという場合が多いです。
断ることについて、許しをもらう場合に用います。
許しを必要としない場合には用いません。
たとえば、取引先から品物の購入を促されたとします。
購入しませんかと言われた方は、今これが必要ありません。
購入をすれば出費をすることになり、またそのものを置くための場所を取ることにもなり、利益にはなりません。
そういった場合に、応じられないとしてのこの言葉を用います。
「見送らせてください」とは?
ことを行わずにそのままにしますという意味です。
「見送ら」は「見送る」のことで、ことを行わずにそのままにしておくという意味になります。
「ください」は「くれ」の尊敬語です。
相手に対して何かを求める意があります。
「見送らせてください」の使い方
この言葉は、計画などを行わないことにしたときに使用します。
応じられないときに主に用いるものです。
見送るということを相手に求めています。
A社とB社が取引をしようかと考えています。
A社がB社から見積もりをもらったところ、あまり利益にならないことがわかりました。
そこで、A社は取引はやめようと考えました。
そのときに、B社に対してお断りの言葉として用います。
また、帰る人とある場所まで一緒に行くという意味でも用いることがあります。
この場合は「お見送り」という言葉も使われます。
「見送らせていただきます」と「見送らせてください」の違い
意味に大きな違いはないのですが、ニュアンスがやや異なります。
前者の場合は、相手にそれをすることの許しを求めています。
後者には許しを求める意味はありません。
まとめ
2つの言葉は意味に大きな違いはありませんが、その行為をすることについて相手に許しを求めているのか、そうでないのかという点に違いがあります。