「ご質問させてください」を解説していきます。
敬語を正しく覚えて、知識を磨いていきましょう。
「ご質問させてください」とは?意味
「ご質問させてください」とは「質問してもいいですか」のこと。
ただ結論からいうと、敬語としては間違っている用法になります。
正しくは「質問させてください」となります。
そもそも「ご質問させてください」は、こちらに疑問点があって尋ねたい場合につかいます。
「ご質問」は「ご質問ありがとうございます」のように、相手が質問してくれたパターンで使います。
「ご質問」だと質問している自分自身を持ち上げる、おかしな言い回しとなってしまうので誤りとなります。
正しい言葉遣いをしようと力むほど、不自然な文言になってしまうこともあります。
ひと呼吸してから、美しい日本語を紡いでいきましょう。
「ご質問させてください」の上司や目上に使うときの注意点
「ご質問させてください」は先ほど解説したように、間違った表記になります。
そのため上司や仕事関係の方など、目上の方に対する使用は控えておきましょう。
もしこちらが知りたい点があって質問したい場合は「お伺いしてもよろしいですか」や「お尋ねしてもよろしいですか」などの言葉に置きかえて用いていきます。
社会で働いていると、分からない点があっても知ったかぶりをして次に進んでしまうケースも多々あります。
ただ間違った認識のまま業務を進めてしまうと、かえって取引先や関係者に迷惑をかけてしまう場合もあります。
必要なことは尋ねておき、やるべき仕事をこなせるように整えていきましょう。
うまく質問できるようになると、仕事に対する自信もついていきます。
「ご質問させてください」を使った例文
・『質問させてください。明日のオンライン会議は、何時からでしょうか』
・『質問してもいいですか。明日は何時に出社しますか』
・『最後に1点だけ、質問させてください。こちらの図をくわしく教えて頂けませんか』
「ご質問させてください」の返答や返信例
「質問させてください」という文言を受け取ったら、どのように対応すればいいのでしょうか。
プレゼンなど発表の場であれば、速やかに相手の質問を受けとめて、それに対する説明をしていきます。
「ご説明させていただきます」や「お答えいたします」と断りを入れてから、内容をかみくだいて話すと丁寧な印象になります。
また顧客から「質問させてください」とメッセージを受け取ったら「弊社にお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。
カスタマーセンターの鈴木と申します」と挨拶をして、その内容を説明していきます。
最後に「ご不明点がございましたら、何なりとお問合せください」と打っておくと親切な印象になります。
まとめ
「ご質問させてください」を解説しました。
「ご」が付いているため、誤りの敬語です。
正しくは「質問させてください」や「質問してよろしいですか」になります。
正しいマナーを覚えて、不明点を解消していきましょう。