「ご健勝のことと拝察いたします」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「ご健勝のことと拝察いたします」とは? ビジネス用語【一語】

「ご健勝のことと拝察いたします」の意味と使い方を解説していきます。

教養を深めていきましょう。

「ご健勝のことと拝察いたします」とは?意味

「ご健勝のことと拝察いたします」とは相手が健やかで幸せに過ごしていることを、心から喜ばしく思うこと。

多くの幸せを願った、とてもおめでたい表現になります。

おもに手紙や文書の書きだしとして用いる、挨拶文です。

もともと「ご健勝のことと拝察いたします」「ご健勝」には「健康であること、病気をせず元気なこと」という意味があります。

そのため丈夫で達者である状況を、心から嬉しく思う気持ちが「ご健勝のことと拝察いたします」になります。

思いやりがこもった、とても上品なフレーズです。

「ご健勝のことと拝察いたします」の上司や目上に使うときの注意点

「ご健勝のことと拝察いたします」は目上の方に対して、失礼なく使えます。

「拝察いたします」「拝察」には「へりくだって推察する」という訳があります。

そのため健やかな日々を送っていることを、心からお祝いするメッセージが「ご健勝のことと拝察いたします」です。

おもに手紙や文書に記していく、書き言葉として使います。

季節の挨拶文を付け加えるのが一般的で「寒さが続きますが、益々ご健勝のことと拝察いたします」「少しずつ春の訪れを実感できるようになりました。

益々ご健勝のことと拝察いたします」
と書きます。

「益々」は文章が殺風景だと感じた場合に、プラスすると上手くまとまります。

また「ご健勝のことと拝察いたします」は格式張った言い方なので、社外の方に使います。

毎日顔を合わせている上司に「お元気そうで良かったです」と伝えると不自然になってしまうので、利用の際は注意しておきましょう。

普段顔を合わせない上司に、久しぶりにコンタクトを取るときは、代わりに「お元気でいらっしゃいますか」「お変わりありませんか」を用います。


「ご健勝のことと拝察いたします」を使った例文

・『春爛漫の折、益々ご健勝のことと拝察いたします』
・『木々の葉が色鮮やかな季節となりました。ご健勝のことと拝察いたします』
・『三寒四温の候、皆様におかれましては益々ご健勝のことと拝察いたします』

「ご健勝のことと拝察いたします」の返答や返信例

「ご健勝のことと拝察いたします」という文書をいただいたら、どのような返事をすればいいのでしょうか。

相手との関係を思えば、やはり一筆書き添えて返事を出しておきたいです。

「この度は丁寧なご連絡をいただき、誠にありがとうございました。

とても嬉しく、拝見いたしました」
など、感謝の気持ちを伝えておきます。

また万が一返事が遅れてしまった場合は「お返事がとても遅くなってしまい、誠に申し訳ございません」と断りの一文を加えておきます。

誠実なやり取りを意識して、社会人らしい対応をしていきましょう。

まとめ

「ご健勝のことと拝察いたします」とは、相手の無事を喜ばしく思う、おめでたい文章になります。

季節の挨拶文と一緒に、手紙や文書の冒頭に書き添えていきます。

知っていると拍が付くため、ぜひ覚えておきましょう。