「できますでしょうか」と「可能でしょうか」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解説していきます。
「できますでしょうか」とは?
「できますでしょうか」は「できる」、「ます」、「でしょうか」の三つに分解できます。
「できる」は「可能である」を意味します。
また、「ます」は丁寧語の語尾です。
さらに、「でしょうか」は丁寧語の疑問文「ですか」を言い換えたものです。
このことから、簡素な表現にすると「可能か」という疑問文になります。
ここで注意したいのは、「ますでしょうか」です。
言葉を分解した場合に「ます」と「です」が連続で使用されていることが分かります。
このような使用方法は誤用であり、正しくは「できますか」や「できるでしょうか」に言い換えるべきなのです。
「可能でしょうか」とは?
「可能でしょうか」は「可能」と「でしょうか」に分解できます。
「可能」は「できる」と言い換えられます。
そして、「でしょうか」は丁寧語の疑問文「ですか」を言い換えたものです。
つまりこちらも、簡素な表現にすると「可能か」という疑問文になるのです。
「可能でしょうか」を「できる」を使用した表現で言い換えれば、「できますか」や「できるでしょうか」になります。
「できますでしょうか」と「可能でしょうか」の違い
それでは「できますでしょうか」と「可能でしょうか」の違いはどこにあるのでしょうか。
これは「実現可能であること」の表現方法の違いと言えます。
「できますでしょうか」は「実現可能であること」を「できる」という言葉をベースに表現しています。
これに対して「可能でしょうか」は「実現可能であること」を「可能」という言葉をベースに表現しているのです。
突き詰めれば、どちらも同じ意味で「可能か」となります。
しかし、どの言葉をベースに文章を構成しているかに、違いがあるのです。
「できますでしょうか」の例文
「できますでしょうか」の例文を挙げます。
ここでは「できますでしょうかを使用して例文を挙げていますが、誤用と言えます。
「できますか」などの正しい使用方法に置き換えるのがよいでしょう。
・『対応できますでしょうか』
・『参加できますでしょうか』
・『明日までに実現できますでしょうか』
・『連絡できますでしょうか』
「可能でしょうか」の例文
「可能でしょうか」の例文を挙げます。
例文では、「できますでしょうか」とまったく同じ使い方をしています。
例文からも、意味が同じになることが分かるのではないでしょうか。
・『対応可能でしょうか』
・『参加可能でしょうか』
・『明日までに実現可能でしょうか』
・『連絡可能でしょうか』
まとめ
このように「できますでしょうか」と「可能でしょうか」は、どちらも「可能か」という疑問文を意味する表現です。
ただし、「できますでしょうか」は誤用であるため、「できますか」などに言い換えて使用するとよいでしょう。