「お座りになってお待ちください」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「お座りになってお待ちください」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、「お座りになってお待ちください」の意味を分かりやすく説明していきます。

「お座りになってお待ちください」とは?意味

「お座りになってお待ちください」は、「来客に対して、椅子に座って待って欲しいと伝える時の丁寧な表現」という意味です。

わざわざ訪問してくれた人を迎え入れて応接室や会議室などに通した時に使われます。

「座る」という動作に「お」を付けて尊敬語にするのは文法上間違っていませんが、「お座り」は犬をしつける時に使われる言葉ですので、目上の人に対して使うのは失礼になります。

正くは「お掛けになってお待ちください」になります。

「お掛けになってお待ちください」の成り立ちや使われるシーン

「お掛けになってお待ちください」の成り立ちや使われるシーンは以下の通りです。


「お掛けになってお待ちください」の成り立ち

「お掛けになってお待ちください」「お掛け+に+なって+お待ち+ください」で成り立っています。

「お」は相手の動作や状態を敬う接頭辞、「掛け」は動詞「掛ける」の連用形で「椅子に腰かける」という意味、「に」は助詞、「なって」「お・ご~になる」「~なさる」という尊敬語の連用形「なさりて」が促音化した言葉、「お」は尊敬の意味の接頭辞、「待ち」は動詞「待つ」の連用形で「あることを期待して時間を過ごす」という意味、「ください」は動詞「くれる」の命令形「くれ」の尊敬語です。

尊敬語が含まれているので、目上の人に使えます。

「お掛けになってお待ちください」が使われるシーン

「お掛けになってお待ちください」が使われるのは以下の様なシーンです。

1つ目は、病院やショップのカウンターで受付を済ませたお客に、順番が来るまで待ってもらう時です。

2つ目は、会社に訪問してきた人を会議室や応接室などに案内して、担当者が来るまで待ってもらう時です。

「お掛けになってお待ちください」の言葉の使い方や使われ方

「お掛けになってお待ちください」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。

『どうぞお掛けになってお待ちください』

病院や施設の受付で、順番に名前を呼ばれるまで椅子に座って待って欲しい時に使われます。

『ただいま担当の者が参りますので、お掛けになってお待ちください』

会社の会議室や応接室に案内されて、担当者が来るまで待ってい欲しい時に使われます。

「お掛けになってお待ちください」の類語や言いかえ

「お掛けになってお待ちください」の類語や言いかえは以下の通りです。

「お掛けになってお待ちくださいませ」

「ませ」は希望や願望の意味の命令形で、相手に是非そうして欲しいと思う気持ちを表す丁寧な表現になります。

まとめ

今回は「お掛けになってお待ちください」について紹介しました。

「お掛けになってお待ちください」は、「椅子に座って待って欲しい時に使われる丁寧な表現」と覚えておきましょう。