「ご参照ください」と「ご覧ください」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「ご参照ください」と「ご覧ください」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では「ご参照ください」「ご覧ください」の違いについて解説をします。

「ご参照ください」とは?

照らしあわせて、考えるときの手がかりにしてくださいという意味です。

「ご参照」「参照」「ご」をつけた言葉です。

「ご」は他人の行為を表す語について、その行為をする人を敬う意味があります。

「参照」は、照らしあわせて考えるときの手がかりにすることです。

プレゼンのことで説明をします。

新製品のプレゼンをしています。

この製品の大まかな特徴を口頭で説明しています。

細かなことについて口で説明をすると長々としてしまい、またわかりにくくもなるので、別に資料を作って配布をしています。

口頭では説明しなかったところは、配布した資料を見て欲しいです。

それを見ることで新製品について詳しく知るための参考になります。

この行為を参照といいます。

「ください」は相手に何か要望したり、懇願したりする意の言葉です。

「ご参照ください」の使い方

照らしあわせて欲しいときに特に使用をします。

たとえば、契約の際に詳しい契約内容を記載した別の紙を見て欲しい、事故防止対策について詳しく書いた別の紙を見て欲しいなどです。

「ご~ください」と丁寧な形になっているので、目上の人や取引先の相手に対して使用しても失礼にはなりません。

目上の人も自分よりも下の立場のものも集まる会議などでも使われます。

下の立場のものを個人として扱う場合には使用しない言葉ですが、会議のような大勢が集まっているときには用います。


「ご覧ください」とは?

見てくださいという意味です。

「ご覧」「見ること」の尊敬語です。

遊覧船や観光バスなどにのってガイドをしてもらうときに、ガイドがこの言葉を用いています。

近くに見て欲しいものがあるため、そちらを見るように促す意味で使用しています。

このとき、ガイドはお客様を敬っています。

「ください」は相手に何かを要望したり、懇願したりする意です。

「ご覧ください」の使い方

何かを見て欲しいときに使用する言葉です。

見て欲しいものはさまざまです。

たとえば、有名なスポット、資料、スライドなどがあります。

どのようなものでも、見て欲しいものに対して使用することができます。

尊敬語を使用しているので、目上の人や取引先の相手に対して述べても失礼ではありません。

「ご参照ください」と「ご覧ください」の違い

見るという意味合いが似ていますが、ややニュアンスが異なります。

前者は照らしあわせるという意味が含まれていますが、後者にはその意味は含まれていません。

まとめ

似たような意味を持つ2つの言葉ですが、照らしあわせるという意味を含むのか、含まないのかという点に違いがあります。