「裁判所事務官」と「裁判所書記官」の違いとは?
それぞれの職業や仕事(ビジネス)を、分かりやすく解説していきます。
「裁判所事務官」とは?
はじめに「裁判所事務官」について解説していきます。
「裁判所事務官」は裁判所に勤務する国家公務員です。
そのため「裁判所事務官」になるためには、国家公務員試験を受験して合格する必要があります。
そのうえで、最高裁判所や地方裁判所など、国内にあ数ある裁判所のどこかで働くことになります。
裁判所事務官の役割は、裁判所書記官を補助することです。
「裁判所事務官」の業務内容
それでは「裁判所事務官」の業務内容はどのようなものなのでしょうか。
「裁判所事務官」は、「裁判所書記官」が行う業務のうち、各種の申請手続きを代行したり、裁判記憶の整理なども行のです。
もう一つある業務内容は、裁判所の運営にかかわるものです。
庶務や総務に類するデスクワークを想像すると分かりやすいでしょう。
こちらの業務内容は、職員の人事異動や会計管理業務も行います。
また、保釈品を管理するのも、業務の一つになります。
「裁判所書記官」とは?
つぎに「裁判所書記官」について解説していきます。
「裁判所書記官」は、裁判官の判断や判断の過程を記録し、調書を作成することにりあます。
また、「裁判所書記官」は法的な権限を持つ専門家でもあるのです。
この「裁判所書記官」という職業になるためには、「裁判所職員総合研修所入所試験」というものに合格する必要があります。
また、この試験を受験するには、裁判所職員として一定期間勤務することが必要です。
「裁判所書記官」の業務内容
それでは「裁判所書記官」の業務内容はどのようなものなのでしょうか。
「裁判所書記官」の業務内容は、裁判手続きに関わる記録を作成することです。
法廷立ち合い、調書の作成、訴訟事項に関する証明の実施、支払督促の発行なども行います。
特に、調書の作成に関しては大変な業務で、裁判が行われている間、どんな手続きがあったか、どんな証言があったかなどを漏らさず子細に記録する必要があるのです。
まとめ
このように同じような職業に聞こえる「裁判所事務官」と「裁判所書記官」には、それぞれ違った役割があります。
聞きなれていないと、違いが分からない二つの職業ですが、内容をしっかり把握すると違いが分かるようになります。
それぞれの職業には、それぞれの役割があり、求められるスキルや経験も異なるのです。
ニュースや新聞で耳にした場合に、二つの職業の違いを具体的にイメージできると、得る情報の密度がアップするのです。