「海上自衛隊」と「海上保安官」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文などを交えながら、分かりやすく解説していきたいと思います。
「海上自衛隊」とは?
はじめに「海上自衛隊」について解説していきます。
「海上自衛隊」は防衛省の管轄下にある組織です。
この組織ん役割は、海上において外国からの侵略から、国土を守ることです。
「海上保安官」とは?
つぎに「海上保安官」を解説します。
「海上保安官」は「海上保安庁」に所属する職員の事で、国土交通省の管轄下にあります。
この組織の役割は、海の警察と呼べるものです。
また、海上においては消防の役割も担います。
その他にも測量などの業務も行っています。
「海上自衛隊」と「海上保安官」の違い
それでは「海上自衛隊」と「海上保安官」の違いはどこにあるでしょうか。
これは、管轄する組織によって違いが分かります。
「海上自衛隊」は、いわゆる軍隊組織です。
自衛隊と言う呼び名ですが、海外であれば海軍という表現になるでしょう。
一方の「海上保安官」は「海上保安庁」に所属する職員の事ですから、組織そのものではなく、人を示します。
「海上自衛隊」が軍隊なのに対して、「海上保安庁」は海の警察と言えます。
そのため「海上保安官」は海の警察官と言えるでしょう。
「海上自衛隊」の例文
ここでは「海上自衛隊」を使った例文を挙げていきます。
ここでは、全て「海上自衛隊」という組織・集団をさしており、海上自衛隊の隊員を示してはいません。
・『それは海上自衛隊の任務です』
・『海上自衛隊が安全を維持しています』
・『海上自衛隊に入隊しました』
・『海上自衛隊員を目指しています』
「海上保安官」の例文
ここでは「海上保安官」の例文を挙げていきます。
例文では「海上自衛隊」と全く同じ使い方をしています。
しかし、示す内容が組織ではなく「海上保安官」という、「海上保安庁」に所属する「人」になっています。
これに応じて、そのまま使用できる場合もあれば、表現を一部変更する必要な場合もあります。
・『それは海上保安官の任務です』
・『海上保安官が安全を維持しています』
・『海上保安官に採用されました』
・『海上保安官を目指しています』
まとめ
このように「海上自衛隊」と「海上保安官」は海の安全を守るという意味では同じであり、普通に齟齬していると違いを意識することは少ないはずです。
しかし、ニュースなどでキーワードを聞いた際に、「海上自衛隊」が軍隊で、「海上保安官」が警察官だという紐づけが自然にできるだけで、情報に対する理解度は格段に向上することでしょう。
しっかりと違いを理解することで、ニュースに接した際に得られる情報の量と質をアップさせられるのです。