「中距離ドライバー」と「長距離ドライバー」はどう区別されているのでしょうか。
今回は、ドライバー職の仕事の違いについて解説します。
「中距離ドライバー」とは?
「中距離ドライバー」とは、「1日あたり平均で10~50キロメートル程度の距離を走る4トントラックを運転する職業」です。
トラックを運転するトラックドライバーは運転する距離によって区別されます。
「中距離ドライバー」というのはおおよそ日帰りできる範囲内の距離を運転するドライバーを指し最長だと片道200キロメートル程度走ることもありますが、一般的には「1日あたり10~50キロメートルの運転を担うトラックドライバー」を指します。
具体的には「物流拠点から届け先まで」の運転を担当するのが「中距離ドライバー」です。
用いるトラックは4トン車が主ですが積み荷の種類や量によっては小型の2トン車や大型の10トン車が使われ、運転するには当然適合する運転免許が必要です。
「長距離ドライバー」とは?
「長距離ドライバー」とは、「片道300キロメートル以上トラックを運転する職業」です。
出発地点から届け先までの距離が長い距離の運転を担当する「長距離ドライバー」は都市から都市へ、物流拠点から別エリアの物流拠点へ物資を輸送します。
1日では往復できない距離を運転するのが「長距離ドライバー」であり肉体的にも精神的にも負担の重い仕事です。
1日の勤務時間は法律により13時間が上限ですが、13時間以内に目的地にたどりつけない場合は16時間までの勤務が認められています。
「中距離ドライバー」と「長距離ドライバー」の仕事の違い
「中距離ドライバー」と「長距離ドライバー」の仕事の違いは「運転する距離」と「運転するトラックの種類」です。
「中距離ドライバー」が1日あたり10~200キロメートル運転するのに対し「長距離ドライバー」は1日で300㎞以上運転します。
日帰りできる範囲が「中距離ドライバー」、日帰りできない距離が「長距離ドライバー」という基準でも区別されます。
運転するトラックも「中距離ドライバー」は免許保持者が多く小回りの聞く4トン車が主流であるのに対し、「長距離ドライバー」は大量輸送のため用いられるのはほぼすべて大型の10トントラックです。
「中距離ドライバー」と「長距離ドライバー」の仕事の違い(給料面の考察)
「中距離ドライバー」の平均年収は400~600万円、「長距離ドライバー」の平均年収は500~700万円となっています。
「長距離ドライバー」のほうが高収入なのは心身への負担が重いこと、拘束時間が長く不定期であることが主な理由です。
業務負担軽減のために「長距離ドライバー」から「中距離ドライバー」へ転身する人が少なくないことを考えると年収の差が仕事内容の違いに見合っているとはいえない状況です。
まとめ
同じトラックドライバーでも「中距離ドライバー」と「長距離ドライバー」では仕事内容に大きな違いがあります。
ドライバーの道に進みたいのなら業務負担や仕事内容をよく知った上で進路を決めましょう。