「家具工」と「家具職人」の仕事の違いを分かりやすく解説します。
就職や転職のヒントにしてください。
「家具工」とは?
家具工とは図面にそって木材をカットして、案内図にしたがって組み立てや調整をおこなう仕事をいいます。
またニスやペンキなどの塗料を塗り、汚れやキズがないか最終チェックをおこないます。
ひとつの家具を作るために、複数の作業を手分けしておこなうのが家具工になります。
おもに大手オフィス家具メーカーから発注を受けた商品を、マニュアル書に従って製造していきます。
手抜きは許されない仕事ですが、組み立てや仕上げのみの作業もあるので、職場によっては未経験から始めることもできます。
細かい作業が苦ではない人、モノ作りが好きな人に向いています。
「家具職人」とは?
家具職人とは、ダイニングテーブルや椅子、本棚などをつくる職人さんをいいます。
杉や松などの針葉樹、そしてオークや欅などの広葉樹をカットして、素材の良さを活かした家具をつくっていきます。
1点ものといわれるオーダーメイドはもちろん、ブランドに合わせた手作りの家具を制作していきます。
デザインから制作、仕上げにいたるまで多くの作業を担います。
家具職人になるには、インテリアや家具メーカーに就職して経験を積むか、専門学校や建築系の大学で技術を身につけてから独り立ちします。
高いセンスを問われる仕事なので、感性の豊かな人、器用な人が向いています。
「家具工」と「家具職人」の仕事の違い
「家具工」と「家具職人」の仕事の違いは、どこまで作業を担当するかの違いです。
一般的な家具工はマニュアル書を見ながら、木材の加工や組み立てをおこなっていきます。
そして家具職人は自らが図面を引いて、デザイン書をつくっていきます。
家具工が大手家具メーカーの商品を大量生産していくのに対して、家具職人は個人や法人の注文に合わせてオーダーメイド品を仕上げていきます。
そのため高い技術を求められるのは、家具工よりも家具職人です。
「家具工」と「家具職人」の仕事の違い(給料面の考察)
「家具工」の年収は200万円から300万円くらいです。
大手のオフィス家具メーカーか、下請けの家具工場で働くかによっても年収は分かれてきます。
また家具職人の平均年収は300万円から500万円くらいです。
腕のいい人は、これよりもっと稼ぐこともあります。
またフリーになって独立すると、1,000万円を超えることもあるようです。
可能性の大きな、魅力的な仕事です。
まとめ
「家具工」と「家具職人」の違いを分かりやすくお伝えしました。
家具工とは倉庫や工場で、家具の組み立てや塗装をおこなう人のこと。
家具職人はデザインをひいて、オリジナルの家具をつくる職人さんをいいます。
仕事選びのヒントにしてください。