「レーシングエンジニア」と「レーシングメカニック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「レーシングエンジニア」とは?
「レーシングエンジニア」とはレースに勝つためのマシンを設計する職業になります。
更に速い車にするにはどういった構造が必要で、それを実現するにはどうするべきか考える職業です。
ただ最高速度を高めるだけでなく加速性の向上や、コーナリングでスピードを落とさないようにするにはどうするべきかといった、速いマシンにするためのあらゆることを計算してマシンを設計します。
全てを完璧にすることは出来ないのでドライバーと相談し、テクニックに合わせてどれを犠牲にしてどれを優先するかを決める、レースの作戦と戦略段階を支える仕事が「レーシングエンジニア」です。
「レーシングメカニック」とは?
「レーシングメカニック」とは実際に乗るレースマシンの製作や整備を担当する職業です。
設計しただけでは当然レースマシンは完成せず、部品を組み立てて車にする必要があります。
またレースマシンは速度が最優先なため一部のパーツは消耗が激しいので、レース中にそういった消耗したパーツを取り替えることも「レーシングメカニック」の仕事です。
他のマシンも走っている最中にパーツを交換する必要があるので、レースマシンの設計とドライバーの腕が最高でも、「レーシングメカニック」が悪くてパーツ交換に時間がかかれば、勝てるレースでも勝てなくなります。
更にマシンの製作に不備があれば、ドライバーの命も危険です。
そのため「レーシングメカニック」は確かな腕を持った人を集めることが要求されます。
「レーシングエンジニア」と「レーシングメカニック」の仕事の違い
レースに合わせてレースマシンの設計を行うのが「レーシングエンジニア」の仕事です。
それに対して「レーシングメカニック」は設計に合わせてレースマシンを製造し、レース中のパーツ交換も行います。
「レーシングエンジニア」はレースの戦略や作戦を支える仕事であり、「レーシングメカニック」は実際の走りを支える仕事と言えるでしょう。
チームにもよりますが、「レーシングエンジニア」はメインエンジニアとサポートの2人体制になります。
「レーシングメカニック」は各タイヤに1人、車体を整備するのに1人以上で、同じ立場の最低5人以上が一組になって仕事をするのも違いです。
まとめ
簡単に言えばレースマシンの設計をするのが「レーシングエンジニア」で、製造整備をするのが「レーシングメカニック」です。
ドライバーは勿論レースマシンに関わる全ての人間が最高の仕事をすることが重要なのでチームが一丸となる必要があり、ドライバーとチームの仲を取り持つことも、「レーシングエンジニア」の役目になっていることもあります。