「相見積もり」と「見積もり合わせ」の違いとは?(ビジネス用語)を分かりやすく解釈

「相見積もり」と「見積もり合わせ」の違い 職業の違い

「相見積もり」「見積もり合わせ」の違いとは?

ビジネスでの使い方や例文などを交えながら、分かりやすく解説していきたいと思います。

「相見積もり」とは?

はじめに「相見積もり」について解説していきます。

「相見積もり」「複数の依頼先に対して見積もりを依頼して、その結果同士を照合する」ことを表します。

このような見積もり実施する目的は、価格の妥当性を検証することにあります。

市場価格が明確に定まっていないものの場合に、適正な価格を見極めるという目的があるのです。

さらに、もう一つの役割は価格を下げるための交渉材料を収集することにあります。

複数の会社に金額を提出させることで、価格競争原理が働きます。

これにより、最初の提示額が自然に低下するのに加えて、より仕事を受注したい人に対する他者の費用という交渉材料を獲得できるのです。

「見積もり合わせ」とは?

つぎに「見積もり合わせ」を解説します。

「見積もり合わせ」は、あまり使われない言葉ですが「相見積もり」と同じ行為を示す言葉です。

つまり、複数社から見積もりを取得して照合する行為です。

これは「待ち合わせ」「合わせ」と同じイメージで言葉をとらえると分かりやすいのではないでしょうか。

複数の先に依頼した見積もりの結果が、自分の手元で合流するのです。


「相見積もり」と「見積もり合わせ」の違い

それでは「相見積もり」「見積もり合わせ」の違いはどこにあるでしょうか。

これは、意味に違いがなく、言葉の印象の違いだけだと言えます。

「相見積もり」「複数の依頼先に対して見積もりを依頼して、その結果同士を照合すること」です。

しかし、いっぽうの「見積もり合わせ」には、それ以上の意味も、それ以下の意味もないのです。

よって全く同じ意味の言葉と言えます。

しかし、あえて違いを述べるならば印象の違いと、利用される頻度の違いがあります。

「相見積もり」は名詞のように聞こえますが、「見積もり合わせ」は動詞のように聞こえます。

これが若干の印象の違いです。

あとは、利用される頻度ですが、これは圧倒的に「相見積もり」が高いと言えます。

「見積もり合わせ」を聞くことは「ほぼない」と言えるでしょう。

「相見積もり」の例文

ここでは「相見積もり」の例文を挙げていきます。

・『相見積もりにより価格を比較したい』
・『相見積もりにより適正価格を把握したい』
・『相見積もりは価格競争を促す手段だ』
・『相見積もりするのが社内ルールになっている』

「見積もり合わせ」の例文

ここでは「見積もり合わせ」の例文を挙げていきます。

・『見積もり合わせにより価格を比較したい』
・『見積もり合わせにより適正価格を把握したい』
・『見積もり合わせは価格競争を促す手段だ』
・『見積もり合わせするのが社内ルールになっている』

まとめ

このように「相見積もり」「見積もり合わせ」は似ている言葉ですが、意味も全く同じです。

しかし、「見積もり合わせ」を使うことはほとんどないので、特に強いこだわりがなければ「相見積もり」を使用するのが無難と言えます。