「刑務官」と「看守」の違いとは?職業や仕事(ビジネス)を分かりやすく解釈

「刑務官」と「看守」の違い 職業の違い

この記事では「刑務官」「看守」の違いとは?職業や仕事(ビジネス)を分かりやすく解釈していきます。

「刑務官」とは?

「刑務官」とは、刑務所や少年刑務所などに勤務している法務省矯正局の国家公務員です。

「刑務官」という呼び名は俗称で、正式な役職名は「法務事務官」と言います。

「刑務官」の職務は、刑務所などに収監されている受刑者に対し教育または指導を行い、受刑者が社会復帰できるように様々な処遇を行い、全国で約1万7500人の「刑務官」が勤務しています。

「刑務官」には階級が定められており、下から「看守」「主任看守」「看守部長」「副看守長」「看守長」「矯正副長」「矯正長」「矯正監」となっています。

「看守」とは?

「看守」とは、上述した「刑務官」における階級の一つです。

刑務官採用試験に合格し「刑務官」として採用され、初等科研修を修了したのちに一番初めに任命される階級で、「刑務官」における「新人」と言ってもよく、ここから上官とともに仕事を覚えていき、上の階級を目指していきます。

「看守」として勤務し、その勤務年数や勤務態度などが良かった場合に、上官の推薦で「主任看守」に任命されますが、「主任看守」になっても仕事内容は変わりませんが、少しだけ給料が上がります。

ここからキャリアを少しずつ積んでいき、昇進を目指していくことになります。


「刑務官」と「看守」の仕事の違い

「看守」という仕事は、「刑務官」の階級のひとつであるため、「刑務官」の階級によって仕事内容は変わってきます。

「刑務官」として新人である「看守」は、「刑務官」の職務のイロハを覚える必要があり、精神的にも肉体的にも過酷な職業です。

「刑務官」は週休2日で40時間の勤務を行い、受刑者を監視するために24時間の交代制となるので夜間業務があります。

受刑者は起床し、食事を摂り、刑務を行いますが、「刑務官」はその全ての行動を監視する必要があります。

これは「刑務官」の基本的な職務であり、階級によって差はなく、当然「看守」も同様の職務になります。

「刑務官」と「看守」の仕事の違い(給料面の考察)

「刑務官」の給料は、一般的な国家公務員に適用されている給料に比べて12%程度高い「公安職俸給表」が適応され、これの他に各種手当が支給されます。

給料は等級によって分割され、勤続年数はもちろん、階級などの他の要素によって決定されます。

一般的な「刑務官」の新任である「看守」は手当を含めると年収400万ほどで、勤続年数や階級によって俸給が変わってきます。

まとめ

「看守」とは、「刑務官」の中の新人にあたる役職で、「主任看守」など「看守」という名前の付く役職がいくつかあります。

刑務所に服役する受刑者を監視する事はもちろんのこと、カウンセリングなども行うため専門的な知識が必要になってくる職業です。

いくつか存在する公務員の中でも、特に肉体的、精神的に過酷な職業と言えるでしょう。