「アイドルタイム」と「アイドルコスト」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文などを交えながら、分かりやすく解説していきたいと思います。
「アイドルタイム」とは?
はじめに「アイドルタイム」について解説していきます。
「アイドルタイム」は英語の「idle time」です。
「アイドル」には「遊んでいる、働いていない」という意味があります。
そのため、過剰供給により生産ラインを止めた場合は、その止めている時間を指して「アイドルタイム」と表現されます。
ビジネスで使用される場合、アイドルタイムが長ければ長いほど、損失が出る場合が多いでしょう。
そのため、比較的悪い意味で使用されることが多いと言えます。
「アイドルコスト」とは?
つぎに「アイドルコスト」を解説します。
「アイドルコスト」は英語の「idle cost」です。
「アイドル」の意味は「遊んでいる、働いていない」であり、「アイドルタイム」と同じです。
そして、先ほどの例のように過剰供給により生産ラインを止めた場合にかかるコストとは何でしょうか。
それは、稼働していない設備や、働いていない従業員を維持するためのコストなのです。
これらを総称して「アイドルコスト」と呼びます。
しかし、ここでの対象はコストです。
コストは「かかる費用」を意味します。
「アイドルタイム」と「アイドルコスト」の違い
それでは「アイドルタイム」と「アイドルコスト」の違いはどこにあるでしょうか。
それは太陽物の違いにあります。
「アイドルタイム」は「働いていない時間」なので「時間」を対象にしています。
いっぽうの「アイドルコスト」は「働いていないコスト」なので、「設備や人員の維持費」を対象にしているのです。
このように日本語に直して対象を明確にすることで、言葉が持つ意味を再認識できます。
それぞれの対象の違いが、「アイドルタイム」と「アイドルコスト」の違いだと言えるのです。
「アイドルタイム」の例文
ここでは「アイドルタイム」の例文を挙げていきます。
アイドルタイムの対象が「時間」であると認識すれば、間違えずに使用できるでしょう。
・『アイドルタイムが長引くと非常にまずい』
・『アイドルタイムが発生してしまっている』
・『アイドルタイムの影響で人でがあまりはじめた』
・『アイドルタイムを意図的に発生させている』
「アイドルコスト」の例文
ここでは「アイドルコスト」の例文を挙げていきます。
アイドルコストの対象が「設備や人員の維持費」であると認識すれば、間違えずに使用できるでしょう。
・『アイドルコストを極力抑えるべきだ』
・『アイドルコストを削減する方法を考えたい』
・『アイドルコストが経営を圧迫し始めた』
・『アイドルコストにより赤字に転落した』
まとめ
このように「アイドルタイム」と「アイドルコスト」は似ている言葉ですが、対象が明確に違います。
差異を考えるには、その対象に着目してとらえると分かりやすいでしょう。
違いを正確に把握できれば、似ている言葉でも間違えずに使い分けできるのです。