この記事では、「初旬」と「初頭」の違いを分かりやすく説明していきます。
「初旬」とは?
月の初めの10日間を指す言葉で1日から10日までが初旬、11日から20日までが中旬、21日から31日までが下旬となります。
月単位のみに適用される言葉で年間の初旬などという言い方はしません。
初旬は上旬とほぼ同じ意味合いで使うことが出来る言葉でもあります。
予約商品の発売日が決定していないときなどに「3月初旬発売予定」という使い方ができます。
10日単位の区切りはやや珍しく、旬間という使い方で、10日間を指すことが出来ますが、この場合必ずしも初旬や中旬には限られず、任意の日や曜日からの10日間を指すことが可能です。
「初頭」とは?
始まりの方という意味がある言葉で、21世紀初頭という言葉は少なくとも2010年あたりは含まれ、25年~30年あたりを指すこともあります。
年単位でも使うことができ、2010年代初頭という言葉では2013年あたりまで、今年初頭という言葉では1月は確実に入り、3月までが限界ということになります。
1日の初頭、1週間の初頭、1時間の初頭というような使い方はできず、1ヶ月以上の単位から初頭という言葉が使われています。
明治や昭和など元号に対しても使うことができます。
元号は年数が一定ではないため厳密な定義があるわけではないですが1/3程度までを初頭と指すケースが多く、振り返って使うため、明確な年を表すことも出来る点で問題ないとも言えます。
江戸時代初頭などと言った使い方も可能でこちらは元号と使い分けることでバランスをとることができます。
(江戸時代は400年あるため初頭が長くなりすぎてしまい、徳川将軍などで表記するのが一般的ではあります。)
「初旬」と「初頭」の違い
「初旬」と「初頭」の違いを、分かりやすく解説します。
「初旬」と「初頭」も初めの方という意味合いがあるのですが、初旬は1ヶ月の初めの方、10日までを指すという意味になっています。
初頭は1世紀や1年、2010年台など10年単位などで使え、厳密な定義はありませんが1/3から1/4程度の期間を指すことができます。
1年が初頭を使う言葉としては最も短い部類で、1月から3月あたりを指すため、初旬より明らかに期間が長くなっています。
製品の発売日には初頭という言葉はあまり使われず、初旬という言葉が使われるケースは見られます。
初旬の次は中旬その次は下旬となっています。
初頭の次は中頃、その次は終わり頃などの言葉になり、初頭という言葉よりも初め頃という言葉が使われるケースも多いようです。
まとめ
「初旬」と「初頭」はともに期間の初め頃という意味ですが、初旬はその月の初めからの10日間に固定されています。
初頭は21世紀初頭、2021年初頭、平成初頭など様々な使い方ができ、期間の長さも異なっています。
1日の初頭などという使い方はせず、初頭は1年程度から使われます。