「育児休暇」と「育児休業」の違いとは?(ビジネス用語)を分かりやすく解釈

「育児休暇」と「育児休業」の違い ビジネス用語【二語】

「育児休暇」「育児休業」の違いとは?

ビジネスでの使い方や例文などを交えながら、分かりやすく解説していきたいと思います。

「育児休暇」とは?

はじめに「育児休暇」について解説していきます。

「育児休暇」は事業主が定める会社の制度です。

そのため、法律的な取り決めや権利などはありません。

事業主によって、つまり会社によって異なる制度なのです。

育児・介護休業法において定められているのは、事業主に対する「育児目的休暇の設置」に関する努力義務の身です。

「育児休業」とは?

つぎに「育児休業」を解説します。

「育児t休業」は国が定める法律の制度です。

そのため、こちらは法律的な取り決めや権利が存在します。

これは国が定めたルールであり、労働者の権利なのです。

こちらは育児・介護休業法によりルールが定められています。

労働者が事業主に対して申請することで育児休業は取得できます。

また、育児休業を取得することにより、会社内での就業環境が害されないようにする、ハラスメントに対する措置も定められているのです。


「育児休暇」と「育児休業」の違い

それでは「育児休暇」「育児休業」の違いはどこにあるでしょうか。

これは、会社が定める制度か、国が定める制度かの違いであるといえるでしょう。

「育児休暇」は事業主、つまり会社が定める制度です。

一方の「育児休業」は国、つまり法律でさだめられた制度なのです。

この違いは、労働者に対して均一な条件である、権利を主張できる、法的後ろ盾があるなど、様々な観点に影響してきます。

似ている言葉ですが、成り立ちがまったく違うものだということを覚えておくとよいでしょう。

「育児休暇」の例文

ここでは「育児休暇」の例文を挙げていきます。

会社の制度であることを認識しておけば、使い方を誤ることは少ないでしょう。

・『育児休暇を取得しました』
・『私の会社では育児休暇を取得できます』
・『育児休暇を取得できる会社への転職を考えています』
・『育児休暇のおかげで有給休暇を消費せずに済みました』

「育児休業」の例文

ここでは「育児休業」の例文を挙げていきます。

国の制度であり、法律で決められたものであることを認識しておけば、使い方を誤ることは少ないでしょう。

・『育児休業を会社に申請しました』
・『育児休業の取得による不平等の発生は禁止すべきです』
・『育児休業により不利益を被るのはおかしい』
・『育児休業は男性でも積極的に利用すべき制度だ』

まとめ

このように「育児休暇」「育児休業」は同じような言葉で、誤認することが多い言葉です。

「育児休暇」は会社が努力義務で定める制度、「育児休業」は国が法律で定めた制度と覚えておくと、分かりやすいのではないでしょうか。