「気にする」と「気になる」の違いとは?使い方や例文など分かりやすく解釈

「気にする」と「気になる」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では「気にする」「気になる」の違いを解説します。

「気にする」とは?

ある事柄が心にとまり、心が落ち着かないという意味です。

「気」には意識や心の働きという意味があります。

「する」はある動作などを行うことです。

歩いていて足をケガしたとします。

自宅までまだ距離があるので、痛くても歩かなければなりません。

痛いとその部分に意識がいきます。

意識を向けないようにしようと思っても難しく、痛みなどないのだと思おうとすればするほど、そちらに意識が向いてしまいます。

歩き方はぎこちないものになるでしょう。

このときの様子を、ケガをした部分を「気にする」といいます。

言われたくないことをある人から言われたとします。

そういったとき、しばらくその言葉が心に残って落ち着かなくなることでしょう。

「なぜあんなことを言ったのだろう」「あんなことを言われて傷ついた」など、意識にしばらくはとどまっています。

このときの様子も、この言葉が意味するものです。

「気になる」とは?

ある事柄が心にとまり、心が落ち着かなくなることです。

「なる」には、できあがる、成就する、作用するといった意味があります。

SNSで話題のお店があったとします。

ここのパフェはすごくおいしいし、SNS映えすると評判です。

自分はまだこの店に行ったことがなく、実際どうなのかが心にとまり、そわそわとしています。

その店の情報を聞くと、「あの店に行ってみたい」「どんなところなのだろう」といったことを考え、どうしても心が落ち着かなくなります。

今度は自分の顔のことで説明をします。

鏡を見たときにシミができていました。

今までシミをじっくり見たことがなかったので意識したことはありませんでしたが、一度目につくと意識してしまいます。

シミなどない方がいいので、心が落ち着かなくなってしまいました。

「なぜこんなところにシミができたのか」「シミがあって老けた印象に見えないだろうか」など考えて、心が落ち着かなくなりました。

このような、ある事柄が意識にあり、落ち着かなくなることを指す言葉です。


「気にする」と「気になる」の違い

2つの言葉の意味はほぼ同じで、ある事柄が心にとまり落ち着かないことをいいます。

「気にする」の場合は意識にあるという行為をしている、「気になる」は意識にある状態に変わるといった意味合いで、やや意味合いが異なります。

「気にする」の例文

・『制服のリボンを気にする』
・『食べ過ぎたことを気にする』
・『運動不足を気にする』
・『服が似合っているか気にする』

「気になる」の例文

・『いつもあのことが気になる』
・『話題のパンケーキが気になる』
・『気になる雑誌を購入する』
・『あの人の年齢が気になる』

まとめ

どちらの言葉もある事柄が心にとまり落ち着かないという意味を持っています。

ニュアンスがやや異なり、一方はその行為をすること、もう一方はその状態になることを意味しています。