「貸していただく」と「貸してくださる」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「貸していただく」と「貸してくださる」の違い ビジネス用語【二語】

「貸していただく」「貸してくださる」の違いについての解説です。

「貸していただく」とは?

上記は、貸すという行為を行う側の観点が、貸してもらう側にあります。

なので、「貸していただく」は、受け取る側が尊敬を込めて何か物を貸してもらえるという立場にあるという意味です。

「貸していただく」の使い方

上記は、第3者から物を貸してもらった場合にものを借りましたと公言する場合に使用します。

なので、ビジネスにおいては、一時的に会社の備品を借りて仕事をする場合は、「貸していただく」が成立し、会社の備品を借りましたとこの言葉を使用して公言するのです。


「貸してくださる」とは?

このワードは、貸すという行為を貸し付ける側から見た言葉です。

なので、このワードは、パワーバランスが貸し付けを行う側であるため、かなり畏まった意味を持ちます。

よって意味については、「相手側が貸してやっている」という意味になります。

つまりこのワードの場合、相手側に絶対的なるかしてやってもいいという具合に権限があり、ビジネスにおいては、相手側がかなり上の立場でわざわざかしてやっているというニュアンスになるのです。

「貸してくださる」の使い方

このワードは、相手側に対して頭を下げてでも物を借りるという結果を指すために使用します。

なので相手側に対して頭を下げて借りるという行為が成立しない場合、「貸してくださる」は不成立です。

あくまで、相手側が仕方のない奴だ、しょうがないかしてやろうという感じで貸し付けを行わないとこの言葉は不成立になります。

「貸していただく」と「貸してくださる」の違い

両者の違いは、借りるという行為の観点がどちら側のほうが強いパワーバランスを持つかです。

「貸していただく」は、あくまで第3者から物を借りましたという意味になるので、パワーバランスは、借りる側と貸す側のパランスはそれほど大きく開きません。

ですが、「貸してくださる」は、完全に借りる側が恐縮していますので、パワーバランスは、貸す側にあり、貸す側は偉そうに出ても構いません。

まとめ

「貸していただく」「貸してくださる」は、貸すという行為が成立した際、貸し付けを受ける側と貸す側のパワーバランスがいかに変化するかという点が異なります。

「貸していただく」は、貸し付けを受ける側と貸す側のパワーバランスはそれほど変化しません。

なので、借りたいと願いだたものは別に相手に対して恐縮しません。

ですが、「貸してくださる」は、完全に恐縮した状況下で相手に頼みごとをして成立した結果を意味しますので、「貸してくださる」側は完全に貸す側が立場が上で嫌な言い方をすれば、ビジネスにおいては、ものすごく偉そうにふるまえます。

つまり、貸してやったというワードが成立するのが「貸してくださる」になり、「貸していただく」は、貸してやったという超上から目線のワードは成立していないとみてよいでしょう。