「売上」と「売上高」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文などを交えながら、分かりやすく解説していきたいと思います。
「売上」とは?
はじめに「売上」について解説していきます。
「売上」は経済活動において取引した場合に、受け取る金額のことを示します。
この「売上」は、厳密には個々の取引の単位で発生するものなのです。
「売上高」とは?
つぎに「売上高」を解説します。
「売上高」は「一定期間の売上の合計額」を意味します。
この場合の一定期間に決まりはありません。
しかし、あえて言えば会計年度などで考えられることが多いでしょう。
いずれにせよ、個々の取引で積みあがる「売上」を、ある一定期間の合計額として合算したものが「売上高」なのです。
「売上」と「売上高」の違い
それでは「売上」と「売上高」の違いはどこにあるでしょうか。
これは、個々の取引の金額を示すか、合計金額を示すかの違いと言えるでしょう。
「売上」は個々の取引で発生する金額を示す言葉です。
これに対して、「売上高」はある一定期間における「合計額」を示します。
このことから「売上」の集合体が「売上高」であり、「売上高」の個々の明細が、「売上」であるという事ができるのです。
ここで気を付けるべきは、ビジネスで使用される場合は、「売上」も「売上高」も区別されずに使われることです。
会計に関わる人以外は、違いにあまり気を払わないのです。
そのため、合計額を示して「売上不足」などと表現することは、普通にあるのです。
「売上」の例文
ここでは「売上」の例文を挙げていきます。
ここで気を付けたいのは、「売上」は本来個々の取引の金額を示します。
しかし、「売上」とだけ書いた場合に、合計額をイメージする人も多く、その違いを文章から見分けるのは難しいのです。
・『売上を増やす必要があるのです』
・『売上目標を達成するためには必要だ』
・『売上が不足しているので対策したい』
・『売上を正確に把握することが先決だ』
「売上高」の例文
ここでは「売上高」の例文を挙げていきます。
あえて「売上」と同じような使い方をしていますが、自然に成立することが分かるのではないでしょうか。
ここでは「売上高」を使用しているため、合計額を示していることを誤認することは少ないでしょう。
・『売上高を増やす必要があるのです』
・『売上高目標を達成するためには必要だ』
・『売上高が不足しているので対策したい』
・『売上高を正確に把握することが先決だ』
まとめ
このように「売上」と「売上高」は同じような言葉ですが、なかなか分かりにくい差異があるのです。
ビジネスにおいても、会計以外の分野では、多くの場合は混同されて使用されています。
間違って使用しても、それほど問題になる違いでもないので、あまりこだわらずに、自然体で使ってもよいでしょう。