「仲春の候」とは?
ビジネスにおける使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「仲春の候」とは？
これは、3月頃に使える時候の挨拶です。
「時候の挨拶」は季語に「〜の候」を組み合わせたものです。
そして、ここでの季語は「仲春」という言葉になっています。
これは「春の中頃」を意味する言葉であり、3月6日から4月4日くらいまでの期間を示すものになっています。
つまり、初春でも晩春でもない春のことを、「仲春」という言葉で言い表しているのです。
また、「候」には「季節」や「頃合い」の意味があります。
これを使って「仲春の候」とすると、手紙や文書で活用できる挨拶文になるのです。
これらのことから、「仲春の候」が、3月頃に使える時候の挨拶であると分かるのです。
「仲春の候」のビジネスにおける使い方、使うときの注意点
この言葉をビジネスで用いるときは、どのような表現になるでしょう。
たとえば、取引先に挨拶状を書く事になったとします。
その挨拶状の冒頭には、少し季節感のある挨拶文を記すことにしたのです。
このような場面で、「仲春の候、益々ご盛栄のことと存じます」と記載するとよいでしょう。
これによって、季節を感じる挨拶文で、書状を書き出す事ができます。
また、この言葉を使うときは、「仲春の候」の表現に注意するべきです。
これは「仲春の砌」に置き換えて使用できます。
また、これを「仲春の頃」に言い換えてみてもよいでしょう。
同じような意味でも、色々な形で言い換える事が可能です。
実際の状況に応じて、適した言葉を選ぶとようにするとよいでしょう。
「仲春の候」を使った例文
ここでは例文を挙げています。
ここからも分かるように、通常の挨拶文を組み合わせる事で、自然な表現を作り出す事ができるのです。
・『仲春の候、いかがお過ごしですか』
・『仲春の候、お変わりはございませんか』
・『仲春の候、皆様お元気でしょうか』
「仲春の候」の類語と敬語での言いかえ
この言葉の類語と敬語を解説していきます。
「仲春の候」の類似表現
これの類似表現として、「仲春の砌」が挙げられます。
「候」と「砌」は、同じような意味で使える言葉になっているのです。
また、これを「頃」に置き換えて、同様の意味で使用できます。
「仲春の候」の敬語表現
この言葉を敬語にすると、たとえば「仲春の候ではございますが」に言い換える事ができます。
この場合は、「ございます」という丁寧語を用いた敬語表現の形にできるのです。
まとめ
このように、3月頃に使える時候の挨拶として、この言葉を使用できると分かります。
ビジネスでも使えますので、しっかりおぼえて活用するとよいでしょう。
