「時間がかかる」と「時間をかける」の違いとは?使い方や例文など分かりやすく解釈

「時間がかかる」と「時間をかける」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では「時間がかかる」「時間をかける」の違いを解説します。

「時間がかかる」とは?

時間を必要とする、時間を費やすといった意味です。

かかるには、必要とする、費やすという意味があります。

牛すじカレーを作ることで説明をします。

牛すじはしっかり加熱をしないと硬くて食べにくいため、料理をするときにはしっかりと火を通します。

アクがあるので、アク抜きも必要です。

まず、牛すじをゆでてアク抜きをします。

アクがでてきたら丁寧にすくい取ります。

この作業に30分はかかります。

カレーに使用するニンジンやタマネギなどを切ります。

うまみを増したいなら、タマネギだけを長時間炒めて飴色にします。

一口大に切った牛すじを鍋に入れて水と共に40分ほど煮ます。

その後に野菜を入れて煮て、火が通ったらカレールーを入れます。

さらに15分ほど煮込んでできあがりです。

この料理を作るには、アク抜きに30分、牛すじを煮込むのに40分、野菜を入れてカレールーを加えて15分、合計で85分はかかります。

実際には、野菜を切るなどの時間も必要なので、もっと多くの時間が必要です。

牛すじカレーを作るために、時間を費やしているといえます。

これは「時間がかかる」料理です。

「時間をかける」とは?

時間をそのために使うという意味です。

「かける」には、そのことに使う、費やすという意味があります。

ビーフシチューを食べるときのことで説明をします。

ビーフシチューを自宅で作るには、牛肉を炒めて、タマネギを炒めて、これを一緒に煮込み、さらにデミグラスソースを加えて煮込む必要があります。

牛肉や野菜などを煮込むだけで1時間30分ほどが必要です。

しかし、もっと短い時間を使ってビーフシチューを手に入れることができます。

レトルトの製品を購入して、電子レンジや沸騰した湯で温めればよいのです。

電子レンジで温めれば数分で用意ができます。

ビーフシチューを食べるための用意に時間を使うこともできれば、時間をあまり使わないこともできます。

1時間30分も煮込む場合が「時間をかける」が意味するものです。


「時間がかかる」と「時間をかける」の違い

時間を費やすという意味なのですが、ニュアンスが異なります。

「かかる」という場合は、それをするのに時間が必要だという意味です。

短縮することはできません。

「かける」という場合は、時間を使うこともできるし、時間を短縮することもできます。

「時間がかかる」の例文

・『食べるのに時間がかかる』
・『出かける準備に時間がかかる』
・『目的地に到着するまで時間がかかる』
・『時間がかかるので待つ』

「時間をかける」の例文

・『作業に時間をかける』
・『メイクに時間をかける』
・『説明に時間をかける』
・『おにぎり1個作るのに時間をかける』

まとめ

時間を費やすという意味ですがニュアンスが異なり、一方は時間が必要、もう一方は時間を使うという意味になります。