「見られる」と「見受けられる」の違いとは?使い方や例文など分かりやすく解釈

「見られる」と「見受けられる」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では、「見られる」「見受けられる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「見られる」とは?

見という言葉に、受身、尊敬、自発、可能の助動詞であるられるがついたもので、「こんなところでフェラーリが見られるとは」では受身の使い方、「社史なので社長も見られる」では尊敬の使い方になりますが、見るという言葉はご覧などの敬語表現が可能なので、上司など比較的近い関係の敬語で見られるという言葉は使われます。

明日も東京では富士山が見られるという言葉では可能性を含んだものとなっています。

「見れる」という言葉はら抜き言葉にしたもので正式な場では使いにくくはありますが意味としては同じです。

なお、「作りが荒く見られる」など断定的な表現としても使うことができます。

「そうは見られない」という言葉では判断できないという使い方も可能です。

「見受けられる」とは?

見て判断する、見てそう思う、見かけるなどの意味合いがある言葉で、推測の要素もあり、「完成までにかなり苦労したのだと見受けられる」「同じ出身地だと見受けられる人」などという使い方ができます。

「クラスでは遅刻が見受けられる」という言葉は見かける、目につくという意味合いで正しいのですが「遅刻が見られる」でも遅刻があるという意味で通るため、この言葉でないといけないという要素がやや弱めではあります。

「渋滞が遅刻の原因と見受けられる」という推測では「見られる」よりも見受けられるの方が使いやすいと言えます。

推測や判断の言葉でもあるため、実権やデータを取る作業によっても使われる言葉であり、「よく見受けられます」という言葉では頻度が高くそう思わせるものがあるという意味になります。

お見受けされる、お見受けしていますという尊敬語もあります。


「見られる」と「見受けられる」の違い

見受けられるの使い方に見られるという言葉を当てはめていくと、見受けられるでは「思われる」「~だろう」などと推察の意味だったのに対し、「~だ」と断定に近い言い方になるのが見られるという言葉になります。

敬語としての見られるという言葉は見受けられるとはニュアンスが異なり別の言葉となります。

「こんなところでカワセミが見られるとは思わなかった」という言葉を「こんなところでカワセミを見受けられるとは思わなかった」という使い方にすることはできません。

「欠点も多く見られる」では断定、「欠点も多く見受けられる」では推察になりますが、この場合の差はそう多くないとも言えます。

「見られる?」と聞くケースは例えばパソコンのファイルが開けるか、遠くの景色が見えるかなど尋ねる意味合いですが見受けられる?と聞くことはまずありえません。

まとめ

「見られる」「見受けられる」は見られるの断定と見受けられるの推察では意味は違うものの使うシチュエーションは近くなります。

他の用途ではかなり使うシチュエーションは異なっていると言えるでしょう。