「僭越ながら」と「恐縮ですが」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「僭越ながら」と「恐縮ですが」の違いとは? ビジネス用語【二語】

この記事では、ビジネスの場でしばしば使われる言葉の「僭越ながら」「恐縮ですが」について、その意味と違い、また使い方等を分かりやすく説明します。

「僭越ながら」とは?

「僭越ながら」の読みは「せんえつながら」で、「身分や権限などを越えていますが」と言う意味です。

結婚式での乾杯の音頭や、祝辞や謝辞やスピーチの前置きとして使われることの多い言葉です。

自分の様な者が、代表で挨拶やスピーチをするのは、「身の程知らずなことですが」「出過ぎたことだと承知していますが」と、その申し訳なさを表す意味で使われます。

謙遜の想いも込められた言葉です。

「僭越ながら」の使い方

・『僭越ですが、ご指名により乾杯の音頭を取らせていただきます』
・『僭越ながら、私見を少し述べさせていただきたいと存じます』
・『僭越ながら、教授の論文には矛盾点があると思えるのですが』


「恐縮ですが」とは?

「恐縮ですが」の読みは「きょうしゅくですが」で、「身も縮まるほど、恐れ入ることですが」と言う意味です。

「恐縮です」と言う言葉は、目上の人に失礼なことをしたり、迷惑をかけ、申し訳ないと言う気持ちを表現する言葉です。

また目上の人からありがたく恩義に感じる行為を受けた時に、感謝の気持ちを表す言葉としても使われます。

しかし「恐縮ですが」は、これから迷惑をかけたり、失礼なことをすると言う意味となり、主に目上の人に何かをお願いする場合に、前置きの言葉としてしばしば使われています。

「恐縮ですが」の使い方

・『恐縮ですが、専務のアドバイスをいただければと存じます』
・『恐縮ですが、この件についてご教示いただければと思います』
・『ご多忙中、恐縮ですが、ご足労いただけば幸いに存じます』

「僭越ながら」と「恐縮ですが」の違い

「僭越ながら」「恐縮ですが」は、話の前置きとして使われる点では似ていますが、その意味は先に記載した様に明らかに異なります。

再度整理しておくと、「僭越ながら」は、「私のような者が出しゃばって、申し訳ありませんが」と言う意味で使われ、それに対して「恐縮ですが」の方は、「ご迷惑をお掛けして、申し訳ありませんが」「ご厚意を受けて、申し訳ありませんが」の意味で使われます。

いずれの言葉にも申し訳ないと言った気持ちが込められていますが、言葉のニュアンスは異なります。

まとめ

「僭越ながら」は、「私のような者が出しゃばって、申し訳ありませんが」の意味で、「恐縮ですが」は、「ご迷惑をお掛けして、申し訳ありませんが」「ご厚意を受けて、申し訳ありませんが」の意味を指す言葉です。

似た言葉に思われますが、明らかにニュアンスの違う言葉です。