「ご承知のように」と「ご周知のように」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「ご承知のように」と「ご周知のように」の違いとは? ビジネス用語【二語】

「ご承知のように」「ご周知のように」の違いを分かりやすくお伝えします。

仕事でつかえる表現を学んでいきましょう。

「ご承知のように」とは?

「ご承知のように」とは、すでに知っていることにつかいます。

1度お伝えしたことがある件に関して、改めアナウンスする場合に使います。

似た表現に「ご承知のとおり」がありますが、これと同じように使われています。

ただ注意点もあります。

「ご承知」という言葉は、おもに仲間内でつかう表現になります。

社内のスタッフや、部下に対してつかう言い回しです。

そのため「ご承知のように」を社外の方に用いてしまうと、とても失礼な印象を与えてしまうこともあります。

もし取引先の方と会話していて、同じことを何度も繰り返す場合は「重ね重ね申し訳ありませんが」を用いていくと安心です。

「ご周知のように」とは?

「ご周知のように」とは、多くの人に知れ渡っていることに用います。

広くアナウンスされていることを、再度お伝えするときに使います。

「ご周知のとおり」と同じように使用することができます。

もともと「ご周知」とは、世の中の明るみに出ていることを示します。

すでに他の団体からお知らせされている報道、ニュースなどで報じられていることが「ご周知のように」です。

多くの方が知っていることを、再度お知らせするという意味が「ご周知のように」にはあります。

とても丁寧な言い方になるので、色々なシーンで用いることができます。


「ご承知のように」と「ご周知のように」の違い

「ご承知のように」「ご周知のように」「ご存じだと思いますが」と同じような意味があります。

「ご承知の様に」または「ご承知の通り」にも言い換えできます。

同じように「ご周知のように」「ご周知の様に」そして「ご周知の通り」と同じ言い方です。

「ご承知」「ご承知おきください」と相手に事情をくみとってほしい場合にも使われています。

ただ「ご承知」は人によっては、失礼にあたる表現です。

そのため距離感がつかめない相手に対して、無理に使わないようにしましょう。

一方で「ご周知のように」は、丸さのある表現になります。

「すでに報道などでご存じかと思いますが」と同じように使えます。

「何度も同じ話を繰り返してしまい恐縮ですが」という、こちらの控えめな気持ちもあらわしています。

「ご承知のように」「ご周知のように」は非常によく似ていますが、少しずつ言葉のもつニュアンスが異なっています。

おもに社内で用いるのが「ご承知のように」そしてシーンを選ばないのが「ご周知のように」になります。

まとめ

「ご承知のように」「ご周知のように」の違いを分かりやすくお伝えしました。

「ご承知のように」「ご周知のように」は、すでに知っていることを繰り返す際につかいます。

「ご承知のように」は人によっては失礼に感じることもあります。

気品のある「ご周知のように」とうまく使い分けていきましょう。