この記事では、「差し入れ」【さしいれ】と「プレゼント」の違いと使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「差し入れ」とは?
現場で一緒に働く人へ労いと感謝の気持ちを込めて、主に食べ物や飲料を持って行くことを「差し入れ」【さしいれ】と言います。
元々は家族や恋人が刑務所に収監されている囚人や、警察署に留置された人へ飲食物や本を持って行った行為からこのような言葉が生まれました。
日用品や衣類など、必要であると思う物を選んで「差し入れ」するのが一般的ですが、芸能人は昼に人気のお弁当やお菓子を選んだり、職場では気軽に片手で食べられる物を選びます。
最近はワッフルやチョコレート、お煎餅などが人気で、職場の年齢層や性別を考えて、どのようなものであれば喜ばれるか自分なりに考えてから選ぶわけです。
賞味期限が長いもので保存が利いたり、心遣いを感じられるものは心を感じられますし、お洒落な包装で味がいいものを選べる人は「差し入れ」が得意な人に多く見られます。
「プレゼント」とは?
家族や恋人、友達など愛する人に自分が選んだ物を渡すのが「プレゼント」であり、相手が誕生日であったり、出会った記念日など特別な日に贈るのが一般的です。
婚約者であれば愛する人へ装飾品を選んだり、親友には趣味の物や似合う物を渡し、喜びを共有します。
親がいとしい子供に贈る場合は今流行りのおもちゃやゲームを選び、女の子であればかわいらしい服や靴、バッグを選ぶ場合がほとんどです。
元々は「贈物」【おくりもの】を意味する言葉であり、欧米ではクリスマスに親から愛する我が子に一年頑張ったことへのご褒美として渡した物を「プレゼント」と言い表しました。
その風習が大人にも受け継がれ、何か特別な出来事があった日に相手が喜ぶ顔を見たいと思った人が実用的な物や、美しく飾れる物を選び、綺麗に包装して手渡したのです。
「差し入れ」と「プレゼント」の違い
「差し入れ」と「プレゼント」の違いを、分かりやすく解説します。
仕事や趣味仲間がいる場所へ、食べ物や飲料を持ってきたものを「差し入れ」と言い、誰にでも行き渡るよう机の上に置いておき、誰でも自由に好きな分だけ取って食べられるようにしておきます。
直接渡す人もいますが、気を使わせないよう「自由に食べてください」と貼り紙しておく人もいます。
元々は隙間に物を埋めていくという意味がある「差し入れ」は、明治時代になると「差し入れる」と変化したわけです。
もう一方の「プレゼント」は愛情や友情を持つ人の誕生日や出会った日、入学祝いに「おめでとう」の気持ちを込めて祝い、退職を祝うときは「お疲れ様でした」と気持ちを込めて手渡すわけです。
そして、二人の思い出を作っていい関係を築き上げるのが「プレゼント」の意味になりますが、友達に贈るものは気軽に受け取れるカジュアルな物を選ぶ傾向があります。
贈るものは、食べ物よりいつまでも残る物を選ぶ人が多い傾向が見られます。
まとめ
どちらも自分が買ったものを相手に食べてもらったり、使ってもらうために渡すものですが、「差し入れ」はお世話になっている仕事相手や趣味仲間がその場ですぐに飲み食いできるものを選び、「プレゼント」は特別な関係の相手が記念日となる日にお祝いしてあげるために素敵な物を贈ることと覚えておくといいでしょう。