「こちらと致しましては」という言い回しについての解説です。
「こちらと致しましては」とは?意味
「こちらと致しましては」は、こちらという部分が自分たちの勤める会社を指し、自分たちの会社としては、という意思を示す意味を持ちます。
通常、致すという言葉は、するとか、やりますという意味を持つんですが、このケースの場合、致しましてはは、会社の意思を示すワードになり、自分たちの会社としてはどうであるかという意思を示すワードになるのです。
「こちらと致しましては」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「こちらと致しましては」は、自分たちの意思表示を示す際に使用し、自分たちとしてはどうであるかを、「こちらの致しましては」というワードの後ろに述べるのです。
例をあげますと「こちらと致しましては、事実上工場のラインをフル稼働しても対応できません」という具合に自分たちとしてはどうであるかを述べるために使用します。
そのため、注意点を挙げるとすれば、「こちらと致しましては」は、相手に意思を伝える際、できれば敬語を用いて会社側の意思表示をするのが望ましいということです。
つまり、「こちらと致しましては」は、大抵が、ビジネスマンが働く会社の意思がどうであるかを述べるので企業同士の場合、できれば、敬語が「こちらと致しましては」以降も望ましいということです。
「こちらと致しましては」を使った例文
・『こちらと致しましては、商品の不具合については早期に解決していく所存です』
「こちらと致しましては」の返答や返信例
「こちらと致しましては」への返事については、「こちらと致しましては」以降のワードが重要で以降のワードが「こちらと致しましては、商品の不具合の回収を行います」というワードであれば、返事をするものは、「わかりました」とか、「なぜ、こんなにも不具合が多いのか」などが返事になり、相手企業のミスに関しての意思表示であれば、あえて相手に対して疑問をぶつけるということも返事になります。
まとめ
「こちらと致しましては」という言い回しは、自分たちはどうであるという意思表示をするワードです。
だから、会社などの意思表示をする際にこのワードを使用して相手に意思を伝えるのですが、伝え方次第では、二度と意思表示を伝えた企業とお付き合いをしなくなるケースもあり得ます。
これは、「こちらと致しましては」以降に何を相手が述べたかが二度とお付き合いをしなくなるポイントになりやすく、相手側がこの企業はダメな企業だと感じれば、お付き合いをしなくなるということです。
たとえば、「こちらと致しましては商品の不具合は仕様です」と言い切られた場合、それを信用してよいのかという疑いを持ったのであれば、以降もお付き合いをしたいかという問題が出てくるので、「こちらと致しましては」は、以降に続く言葉がものすごく重要になります。