営業職の「法人営業」と「個人営業」にはどんな違いがあるのでしょうか。
今回は、「法人営業」と「個人営業」の違いについて解説します。
「法人営業」とは?
「法人営業」とは、「企業や団体に対して営業活動する営業職」です。
自社の製品やサービスを売り込み新規顧客の獲得につなげたり既存顧客のアフターサービスを提供したりする仕事のことを「営業」といいます。
営業を主に行う職業を「営業職」と呼びますが、一口に営業職と言っても活動内容や対象はさまざまです。
「法人営業」とは「営業職のうち法人を対象にする仕事」を指します。
「法人営業」は会社や団体など法人をターゲットにするので営業活動も法人の事情を考慮する必要があります。
例えば法人相手の営業では1度で契約が成立することはほとんど無く何度も営業活動を重ねてやっと契約に結びつくことがほとんどです。
金銭の支出や新製品の導入など営業相手である担当者の一存では決められないことが多々あるためある程度時間的な余裕をもたせた営業戦略が求められます。
「個人営業」とは?
「個人営業」とは「個人に対して営業活動する営業職」です。
営業職と顧客が1対1で営業活動を行う「個人営業」では相手との深い結び付きが重要になります。
ビジネスの取引とはいえ個人を相手にするときは信頼や遊戯といった心理面が強く影響することから事務的な対応ではなかなかうまくいきません。
相手の希望をくみ取ったり要求を受け入れたりなど個人的な信頼関係を築く努力をした上でビジネス取引に持ち込むのが「個人営業」に求められる心構えです。
「法人営業」と「個人営業」の仕事の違い
「法人営業」と「個人営業」の違いは「営業対象」です。
「法人営業」が企業や団体など法人を相手にするのに対し、「個人営業」では個人が営業対象になります。
法人営業は時間も手間もかかりますが取引規模や金額は大きく、「個人営業」は個人がその場で判断するため取引がスピーディーですが個人レベルなので取引内容は小規模にとどまるという違いもあります。
「法人営業」と「個人営業」の仕事の違い(給料面の考察)
「法人営業」の平均年収は400~450万円、「個人営業」の平均年収は350~400万円となっています。
「法人営業」のほうが取引規模の規模が大きく動く金額も大きいことが年収の違いに表れていますが、基本給と営業成績による歩合制を組み合わせた報酬体系を採用する職場が多く実力さえあれば仕事の種類にかかわらず高給を目指せるのが営業職の特徴です。
「個人営業」でもトップクラスになると年収は2000万円を超えます。
まとめ
同じ営業職でも「法人営業」と「個人営業」では仕事内容にはかなりの違いが見られます。
人によって適性が異なるので営業職を希望される方はどちらの営業が向いているか見極めて進路を選択してください。