釣り関連の仕事「フィールドテスター」と「プロアングラー」はどこが違うのでしょうか。
今回は、ふたつの仕事の違いについて解説します。
「フィールドテスター」とは?
「フィールドテスター」とは、「企業と契約を結び開発中の釣り具を現場で使ってテストする職業」です。
車でいうところのテストドライバーにあたる釣り具テストの専門家が「フィールドテスター」です。
釣り師と呼ばれる職業の中でも「フィールドテスター」は「用具のテスト専門の釣り師」を指します。
多くのファンを抱える釣り趣味は竿やリール、ウェアやボートなど毎日のように新製品が発売されています。
釣り具メーカーはよりつい安く成果が出る釣り用品開発に力を注いでいますが、製品開発において重要なのが現場で実際に使ってみたときの感想です。
開発室の環境だけではわからない現場での使用感を確かめるため各地で実際に開発中の製品を使って釣りをしレビューする職業が「フィールドテスター」です。
「フィールドテスター」は釣り具メーカーと契約を結び開発中の製品や新製品をテストします。
実際に使ってみて感じた点や問題点などを企業側に報告し、企業は「フィールドテスター」の意見を元に製品の改良を重ねて販売できるレベルへと高めていきます。
「プロアングラー」とは?
「プロアングラー」とは、「釣り活動でお金を稼ぎ生活している釣りのプロ」です。
「プロアングラー」は特定の仕事を指すものではなく「釣り関連の仕事で生計を立てている専業釣り師」を指します。
釣りの大会に出場して賞金を稼いだり釣りイベントに出演したり釣り動画の投稿で広告収入を得たりなど「釣った魚を販売する以外の方法で生計を立てている釣り師」が「プロアングラー」です。
「プロアングラー」と一口にいっても活動内容はさまざまです。
釣り人気が高い海外では「プロアングラー」といえば大会を渡り歩いて賞金を稼ぐ釣りのプロを指しますが日本では賞金だけで生活している「プロアングラー」はほとんどおらずほとんどは雑誌や釣り番組に出演したり講演活動したりして収入を得ています。
「フィールドテスター」と「プロアングラー」の仕事の違い
どちらも釣りで稼ぐ専門の釣り師ですが「フィールドテスター」が企業と契約を結んで釣り用具をテストする専門家であるのに対し、「プロアングラー」は釣りを生業とする人すべてを指します。
大会の賞金で食べているツアープロも指導や講演で収入を得るレッスンプロも「プロアングラー」も釣りの収入で生活していればすべて「プロアングラー」です。
「フィールドテスター」と「プロアングラー」の仕事の違い(給料面の考察)
企業と専属契約を結ぶ「フィールドテスター」は開発スタッフの一員であり平均年収は500~650万円です。
「プロアングラー」の年収はスポンサー契約の有無や大会の成績などできまるため250~2000万円とまちまちです。
まとめ
ふたつの仕事を比較すると安定の「フィールドテスター」、一攫千金が狙える「プロアングラー」という違いが見られます。
釣りのプロになるならどちらの道を目指すかよく考えましょう。